そなたの名は。

私には別人格がいる。

Facebook、Twitter、Instagram、そしてnote。それぞれのSNSで文章を書くとき、微妙に、ときに明らかに人格が違う。

最近はよくフェルナンド・ペソアの『不安の書』を開いては、偶然性に任せて読むのを楽しんでいる。『不安の書』の文章が、今の私にしっくりくるのだ。新型コロナウイルスの影響で、先行きの見えないこの世界にどこか不安を感じているのかもしれない。

少し前まで全く知らなかったポルトガルの国民的作家、フェルナンド・ペソア。沢山の異名者(別人格)をつくったそうだ。『不安の書』という貴重な本を教えてもらった。

文章を書くときだけではなく、普段の生活でも人格が変わる気がする。それは、まわりの人に合わせて微調整しているようだ。仕事での打ち合わせと、女友達との雑談ではぜんぜん違う。なんなら小学校時代と中学校時代でもキャラが違う。同窓会のときなんか、序盤「あれ?私、どんな人だったけ?」と混乱することもある。

noteを書いているときは、50代くらいの男性が登場することがある。なんというか、腹の底から声がするのだ。とても低い声で話をしてくる。

そしてずっと気になっていることがある…

「そなたは誰じゃ!?え〜い、まず名を名乗れぃ!!話はそれからじゃ!」

(な、名を名乗れぃ?いったい何時代の設定なのだろうか。。)
「我が名は、、雅衛門…にするでござる」

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