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十日町市小谷集落で鳥追い行事に参加しました~冬の越後妻有2024~

鳥追い

鳥追いって聞いたことはありますか?
知っていますか?
わたしは2023年に十日町市内の鳥追い行事に参加して、鳥追いを知ることが出来ました。

そのときの投稿はこちらです。

今回参加したのは、三省ハウスのある十日町市の小谷集落です。
集落の世帯数、人口の減少により、様々な行事が出来なくなってきています。
鳥追いの行事は、朱鷺や鷺、そして雀を追い払う鳥獣被害防止のための行事。
稲作の盛んな新潟県においては、とても大切な行事だと想像できます。

この行事のテーマは「田植え後の水田において、ドジョウやカエルを食べるために苗を踏み荒らすドウ(朱鷺・トキ)とサンギ(アオサギやチュウサギか?)」、そして「稲刈り間近の稲穂を食害するスズメを追い払う」「鳥獣被害防止策」ですが、この追い払い役を小正月のタイミングで子ども達に委ねているところに、鳥追い行事が成立した文化的背景が伺えます。

新潟県立 浅草山麓 エコ・ミュージアムHPより

鳥追いの歌

以下のような歌を歌いながら、集落内を歩きます。
集落によって歌が異なっていることも興味深いですね。

「鳥追いの歌(魚沼弁※)」

鳥追いだ 鳥追いだ
だいろうどんの鳥追いだ
何処から何処まで追ってった
信濃の国まで追ってった
何を持って追ってった
柴(しば)を振り振り追ってった
じーばん鳥も しーばん鳥も
立ち上がりゃ ほーいほい

いっちな いっちな にいくい鳥は
ドウとサンギと小スズメ
小スズメのちくしょうが
稲三把(さんば)盗んで
甘酒辛酒作って
ドウに六杯飲まして
サンギに三杯飲まして
そうだ そうだ そん時だ
ドウも サンギも 小スズメも
佐渡島(さどがしま)へ ほーいほい

※鳥追いの歌は集落毎に、また年代毎に変容が大きく、統一的な歌詞の採録は困難です。

新潟県立 浅草山麓 エコ・ミュージアムHPより

小谷集落の鳥追いの歌は、素人のわたしたちに配慮していただき、こんな感じでした。

集落の方に習って、練習をして。
ちょっとは格好がついたかな。

いちばんどり
にばんどり
てんじくまでたちあがれ
ほーいほい

行事

同じ日に林間学校で来ていた子どもたちと、小正月ツアーのチームに分かれて、集落の各戸を訪ね歩きました。
こんな格好で、なかなか雰囲気がありました。
拍子木を打ちながら3戸ほど訪ねたかな。

雪降るなか

また、ちょっとだけですが話を伺うこともできました。
夏道、冬道なんて言葉も、雪国ならではです。

訪ねたお宅からは、お菓子をいただきました。
お菓子をもらったら、子どもは喜ぶだろうな。
子どもの頃から地域に係わる環境があり、自然と考えたり体験したりする機会を得ていたんだろうなと思います。

地元で祭りや行事が続けられるのが一番ですが、ツアーや有志で応援して続けるのもありだと思います。
地元の方たちにとって大切なことを残したい。
その想いは外のひとにとってはいい経験につながりますね。
また参加したいと思います。

では。

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