coldmountainstudy・鳥越将路

長野県の寒村で本屋をしています。無店舗のスタイルから2020年、念願だった自宅の一部を…

coldmountainstudy・鳥越将路

長野県の寒村で本屋をしています。無店舗のスタイルから2020年、念願だった自宅の一部を本屋に。 東京から移住して十数年。セルフビルドのドームハウスで日々を愉しみながら。 好みの分野は自然・旅・食・暮らし・アウトドアスポーツ・・・特に川と釣り、その周辺のライフスタイル。

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coldmountainstudy 鳥越将路 プロフィール。

2004年・東京から長野に移住。 地域の暮らしにフィットすることを目指しつつ、自分にしかできない何かを常に思いやはり自分は本に関わる何かがしたい・・・と。 2015年・たりないアタマを振り絞って従来型の書店・古書店でない本屋としての活動をなんとかヒネりだす。 「山の中の無店舗書店。」 イベント出店・通販を主に、本の紹介記事を書いたり、お店の書棚をプロデュースしたり。 時には長野県・山梨県方面のカフェの中に臨時書店を構えたりも。 2020年、数年かけて進めていた自宅

    • coldmountainstudy 4月の本箱。

      油断してたら5月になってしまいました。4月の本箱がまだですね。 予想以上?に冊数買ってしまった4月のピックアップです。 教授が本好きであったことは知っていたのですが、代表曲くらいしか知らない教授のいろいろな面を知れるかな・・・と手に取ってみました。 本好きの皆さんは、その人の読書歴が脳内を語ることをもうよくご存じですよね。 いつかお邪魔したmountain bookcaseさんでの1冊です。 やはり時々読みたくなってしまう太田さんの呑み話。全国の店を巡る酒呑み旅の本は必

      • 走る電車の中で本屋をする!~しましま本店-本と電車と春の筑摩野#2

        5年前、信州が好きで、旅が好きで、本が好きで・・・という人間には奇跡のような時間を過ごせるイベントがありました。 本屋仲間企てるところの「しましま本店」のイベント「本と電車と春の筑摩野」がそれ。 以前から貴重な車両の中でブックマーケット、または新島々の駅横スペースでブックマーケット・・・と旅と鉄道と本を結びつけるいいイベントをしているのは知っていたんですよ。 それがひょんなことから・・・いやいや、信州の旅と本を愛するものとしては必然か・・・主催者さんと知り合い、あれよあ

        • coldmountainstudy 3月の本箱。

          最近、興味の幅の広がり・・・とはいえ本を入れすぎ。 いや入れすぎはないのですが、あまりに吟味する姿勢に欠けていたかな・・・と。 実物を見る確認作業の重要性を改めて感じつつ、今月の9冊です。 まさに書店で実物をパラパラできたから選べた一冊です。 ”ソクラテス的”ではワケがわかりませんがその考え方が自分にとって興味深いことはわかりました。読むのが愉しみ・・・機を熟させて読みたい一冊。 最近多く目にする”必ずしも本は最初から最後まで精読する必要はない”な感じのメッセージを

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        coldmountainstudy 鳥越将路 プロフィール。

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          9本
        • coldmountainstudyができるまで。
          22本

        記事

          coldmountainstudy 2月の本箱。

          去年の2月のピックアップも見比べたりしながらこれを書いているのですが・・・もう厳冬期は本を買いすぎるものだ、と開きなおりつつコトを進めていこうと思います。 イベントとかにも出かけましたしね。そこでの仕入れ、インスパイアも多いです。 さっそく2月の諏訪でのイベントの際の収穫品です。取扱店舗は能登に集中していて縁がなければ手にすることはできなかったであろう本。ジツは相棒といつかは行ってみたい宿としてピックアップされていたのがこの「ふらっと」。購入時わずかながら支援もさせていた

          coldmountainstudy 2月の本箱。

          「『好き』で仕事を作る ナリワイ起業 地域が変わるスモールビジネス」

          井東敬子 「『好き』で仕事を作る ナリワイ起業 地域が変わるスモールビジネス」 (彩流社) 地方に暮らし、仕事を考え、実際小さな本屋という仕事にたどり着いた・・・なんていう経緯のある自分。 この手のテーマの本はどうしても気になってしまいます。 あ、もう本屋という選択はしたのだからあとは本屋の勉強だけしてればいいんじゃないの?なんて感じるかもしれませんがそれは自分にとっては違うかな、と。 地域があって、自分の本屋があって。 ・・・だけだとその両者には大分大きな差という

          「『好き』で仕事を作る ナリワイ起業 地域が変わるスモールビジネス」

          もうすぐ閉じてしまう二軒の本屋さんと本の周辺の気になるいろいろ。

          タイトル通りなのですが、縁のある二軒の本屋さんが閉じてしまうという報せ含め、本に関わるいくつかの話題を書き留めて・・・とバラバラに記録・発信してもとっ散らかるので一つの記事にしてしまうことにしました。 なので、この記事の中身自体はとっ散らかっています。スミマセン。 ジツは最近、本屋さんが減っているっていうけどジツは独立系のいい本屋さんは増えてるんだよ! ・・・なんて時々聴くようになりました。 が、そんな独立系本屋さんも一仕事終えて、ここらで一息入れて・・・なんて時期を

          もうすぐ閉じてしまう二軒の本屋さんと本の周辺の気になるいろいろ。

          第二回かみすわ一箱古本市!

          初回である昨年から好評だった「かみすわ一箱古本市」。 昨日はその第二回に出店してきました。 第一回の様子はコチラ。 出店者が集まらなかったら寂しい・・・なんて言ってた昨年と大きく異なり、第二回は出店者枠を拡げてくれたのにも関わらず出店決定には抽選を経る・・・という大賑わいぶり。 主催者さんサイドのマメな告知・入念な段取りも昨年通り、いや以上。 そのせいか今年は会場に取材に来るメディアの方も昨年よりはるかに多かったです。例えば長野日報。 昨年は机(出店者1点につき長

          第二回かみすわ一箱古本市!

          愚問愚答2023!

          昨日は茅野・富士見で本の旅。 わが寒村から向かう道中晴れて気持ちのいい一日・・・なのはいいですがツッコみたくなるくらいに山に雪がない。 これは夏の水不足、確かに心配ですね。 茅野着後、まずはブックオフで販売用古本仕入れ。来月から徐々にイベント入り出しています。できる時に良い本は仕入れておきたい。 茅野駅にあるまちライブラリーをのぞくのも定番。 途中昼食。茅野のラーメン屋さんで。 この日の最終目的地は富士見町の「mountain bookcase」さん。もはや定番、

          coldmountainstudy 1月の本箱。

          今年も毎月のピックアップを書いていこうと思います。 何故か毎年1月は”いつにない”感じの本が多い。年が変わって今年こそ苦手分野を・・・の思いが強いのかビジネスやら民主主義、資本主義なんて普段あまり自分にはない言葉が並びます。 これは本屋的には外せない一冊ですね。迷いなく。 順番飛ばして早く読むことになるでしょう。 久々のオースター。読みたかった2冊の合本、しかも文庫化。ありがたいありがたい。 これは読了済み。d&departmentとしての”食”に対しての思い伝わるい

          coldmountainstudy 1月の本箱。

          2024年のはじまり。

          みなさま今年もよろしくお願いいたします。 2024年のはじまりはのんびりと・・・なんて言えば聞こえはいいですが、昨年から時間が無くてできなかったことをこのゆとりの時間を割いてこなしている、ってのが正直なところ。 そんなスタートのcoldmountainstudyです。 ですがやはり愉しいんですよ。 年末恒例の手書きブックログ作成からあれこれ書いて、仕入れてクリーニングまで済んでいた本達に値付けをして。 並行して今読んでいる本達も。読み終えってたまってきた本達、ライブ

          2023年 お世話になりました。

          標高1000ⅿの山中なのに雪でなく、雨。 薪ストーブを焚けば暖かいどころか暑いおかしな冬。   今年も恒例の年末の過ごし方・・・手帳をもとに手書きブックログづくり、そして来年の手帳づくり。 3冊の読みかけを読み終えてリブライズに登録。そうそう、今年の正月にこのリブライズに蔵書登録という作業を始めたのでした。 外部出店はどうにか・・・でしたがライブラリー&ストアでの活動まで手が回らなかった感じの今年。 それでも春先はイベント開催や村の読書会の方々が訪れてくれるなど少し

          2023年 お世話になりました。

          coldmountainstudy~ピックアップ2023.12.

          今月は1年のシメとして、前から気になっていた本を数冊。プラス新たに発見した本・・・で9冊ですね。 5年前のポルトガル行きをきっかけに知り合ったペソア。本人の作品ももちろん良いのですがこれは初めて読む”他の眼”から見た評伝。 これを今年最後の1冊にしようと。そうそう、昨年は沢木耕太郎の大作、一昨年は矢口高雄の評伝が”年最後の・・・”でした。 歩くことをテーマに編まれた1冊の詩集にもとれる美しい本。歩き旅を愛するものとしてずっと気になってました。 そうそう。 これは3月

          coldmountainstudy~ピックアップ2023.12.

          coldmountainstudy~ピックアップ2023.11.

          久々に冊数落ち着きましたね。以前からの・・・を来月に回した影響もある。 でも内容はいいです。とても。 これはもうね、川釣りを愛するものとしては必読。特に地元漁協にモヤっとくるものを感じてる人は。 座談会ですからね。とっつきやすくもあります。 今日まさに、北海道の異常気象に因する玉ねぎの価格高騰・・・なんてニューズが流れていました。(ウチは豊作だったので大丈夫そう。) 普通こういう危機感いたずらに煽るタイトルの本は避けるんですけどね。野田モデル、気になってたこともありま

          coldmountainstudy~ピックアップ2023.11.

          coldmountainstudy~ピックアップ2023.10.

          冊数多め、と書いた先月よりも冊数増えてしまいました。 これは本に関するお出かけが多かったこと(イベント含む)、体調不良(自分・家族等含め)で本の回転が比較的早かったこと・・・などいくつか理由が考えられますが、一方で理由なんてないですね。面白い本に多く巡り合った。それだけ。 ではいきましょう。 全く買う気のなかった本。本屋で偶然目に入り、パラパラやってそのまま購入。明らかにいいニオイがしました。 順番待ちを飛ばしてすでに読了。やはりカンに狂いはなかった。いい本。 今の時代

          coldmountainstudy~ピックアップ2023.10.

          湖と、本と。

          10/7、小海町・松原湖畔で開催されたイベント「湖と、本と。」出店のレポートです。 小海町の関係者さんの企画で、いつも出店している”本を売る”ことが主軸には据えられていないイベント。 コンセプトは大体”来場者さんに湖畔で、本を読みながら気持ちのいい時間をすごしてもらう”という感じになるでしょうか。 ジツは、こういう仕事をしたかった・・・と思っていました。 単に本を買いに来た人がいい本を見つけて帰る、だけでなく。本を中心にその他の要素も含め、長めの時間愉しんでもらう。そう