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【映画】#001 パーフェクトデイズ

※ネタバレありです。

 観終わった人に向けて書いています。


また似たようなレビューはたくさんあるのでその辺は省略しています。
この記事では自由な暮らしを目指して生活の実験をしている私が映画の感想を書いていきます。また普段は少ない持ち物で生活しています。持ち物リストも公開していますのでご覧ください。

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①感想
めっっちゃ刺さった!!!
共感する場面が多くて、観ている間ニヤニヤしてしまいました。
ミニマリズムや禅の考えが好きな人は共感できる部分が強いのかなと思います。映画の構成は同じような日々を10回程度繰り返していくような物語です。しかしその日常の中にもルーティーンがあったり、小さな幸せがあったり、小さな良い変化も悪い変化ももちろん存在しています。
しかし、これだけではアカデミー賞にはノミネートされないです。
この映画には多忙な社会に対するアンチテーゼを感じます。また主人公の平山も言っていた、「この世界は本当は沢山の世界がある。繋がっているように見えても繋がっていない世界がある」という言葉に共感しました。

②主人公、平山の感情について
平山という男はルーティーンが多い男である。そのような様子から完璧主義ではないにしろ、こだわりが強いように映るだろう。
たかしとの会話ではより無口になっているのは、平山からすると人としての未熟さを感じて、より無口になっていると思いました。しかし、未熟さを感じるからといって見下しているわけではなく、仕事への姿勢を見せたり、恋愛を応援したり、たかしが仕事を辞めた時には寂しさあるように見えました。たかしが辞めて仕事のシフトをたかしの分まで行うことになったシーンがありました。このことで事務所に3回電話をしても繋がらず感情を荒げる場面がある。そのシーンについてネットでは批判的な意見が目立つが、私はむしろ平山の人間らしさや、平山の本来の姿(社会人として真っ当に生きていた過去)が観てとれた。あの状況でも怒らずに生活も乱れない方が人間らしさの欠如を感じるし、人間らしく生きていることの表れでもある。あの場面から、おそらく過去の平山の過去は多忙な人生であったと推測できた。
どんなにミニマルに生きている自分であっても多忙な日は楽したくなったり、ズボラになってしまう日もあります。それでも日常を取り戻して、日々を大切にして、小さな幸せに満足する平山に共感しました。

まとめ
他にも思ったことはたくさんあるのですが、長くなってしまうのでここまでにします。写真、古本、カセットテープから見てとれる過去との繋がりや、甥っ子のと絶った家族の存在(妹や父との関係性)、夢の中から見てとれる後悔など、人間らしさ満載でもう一度観に行きたくなる映画でした。
まだ観ていない人はぜひ観てみてください。
コメントお待ちしています。「いいね」もありがとうございます!
X(mu1994ra)もやっています。
ありがとうございました。

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