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【小水力発電 電気以外も発電してるやん】

環境問題などに取り組む人たちのところへ足を運ぶようになって、いろんなお誘いをしてもらえるようになりました。

エネルギー問題、今まさに重要です。

今回は小水力発電を見てお話を聞く会、に誘ってもらって参加してきました。

ついでに、感想をまとめて、ふくおか緑の党のホームページに掲載してもらいました。


掲載の為に文字数制限などがあったので、初めて?人に自分の文章を預けて、校正?というものもしてもらいました。なんか新鮮でした。


というわけで、以下は、下書きを含めた自分の文章、せっかく書いたので残しておきたいと思います。

ついでに、写真も添えておこうかと思います。

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佐賀県吉野ヶ里町で小水力発電を見れるよ、と誘われるままに参加した私。

小水力?発電?つまりそれは、エネルギーの自給自足?海外で戦争が起きている現状での、エネルギーや食糧への危機意識から、そのキーワードだけでも参加する意味のあるものだと思えた。

主催は、今を生きる会という原発への反対運動をされている団体で、こちらがかなりの存続の危機だと、現地への道中でお話を伺った。求む、仲間。求む、脱原発。求む、クリーンエネルギー。

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(写真 山道を水源の川の近くまで歩く)

小水力発電についてのお話を聞かせてもらったのは、吉野ヶ里町の松隈集落にある松隈地域づくり株式会社の代表の多良さん。

「松隈小水力発電所」と検索すると、Google mapにも表示されるので検索してみてください。はい、今、検索してみてどうぞ。そうそう、いい感じの山の中にあります。

松隈集落という全40戸125人が暮らす集落にできた、ほぼ24時間ほぼ365日、安定して発電をし続ける小さな発電所。理論上は、60戸ほどならば全ての電力もまかなえる発電量らしい。普通にすごくない?めちゃすごいんやけど。

九州大学発のベンチャー企業(株)リバーヴィレッジとともに進められた小水力発電事業は、「佐賀モデル」と言われる特徴のある発電所で、なんかすごい賞をとったりして日本中から注目を集め、新潟や東京からも視察に訪れるという。

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(写真 視察ではなく今回の参加者のみなさんと、小さな水力発電所)

何がすごいのかをざっくり説明すると、従来の小水力発電所に比べて、規模が小さく汎用性が高い(真似しやすい)、設置や組み立てのコストが低い、年間を通して安定した発電が可能、なにより管理が楽、なのにしっかり採算性がある、という感じ。

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(写真 水源の水門と、水流の調整を行うなんかすごい施設)

従来の小水力発電所の1番の課題は管理の大変さにあったが、佐賀モデルでは施設の設計とコンピュータでの自動管理によって、劇的に管理が簡単になり、稼働する前は忙しかったが稼働した後はやることがなくて暇になった、と多良さんが何度も嬉しそうにお話をされていたのが、とても印象的。そうそう、楽をできるところはばっちり楽をしていきたい。

従来の小水力発電が狭い山道を2トントラックで走っていたとするなら、佐賀モデルでは小回りの効く軽トラックで狭い山道でも軽快に走る、みたいな感じ。

施設や発電の仕組みなどの詳細については「松隈小水力発電所」で検索をするか、この地域は日本のお茶の発祥の地域でもあるとのことなので、ぜひ現地に足を運んで現場を見て、おいしいお茶を飲みながら、直接お話を聞いてほしい。

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松隈小水力発電所は発電事業であり、発電した全ての電気を全て売却、全量売電をすることで事業として成り立っている。私が想像していた自給自足とは違ったが、なるほど、電気は売る時代なのか、と感心した。

自分たちで生み出して自分たちで消費することが自給自足だが、松隈小水力発電所では全量売電することで、自給自足以上に大きな価値や変化を生み出していることを、多良さんが教えてくれた。

松隈小水力発電所が、採算性の十分にある事業として成果を上げていること。環境への負荷や負担がとても少ない先進的な事業であること。日本の各地のモデルケースになりうる事業形態であること。そのモデルケースとしてほぼ全ての情報をオープンにしていること。その事業を進めるにあたって、松隈集落の全40戸の人々が株主として事業に関わったと言うこと。事業で生み出されたお金は、松隈集落をより暮らしやすい地域にする為に使われ、活気のある取り組みが進められていること。その事業を支える歴史的な背景があったこと。

松隈小水力発電所が成功事例として注目を集めるさまざまな理由があるけれど、なによりも小水力発電所という事業を通して、自立した地域づくりの具体的な目標と、実際に活動をする人たちの行動力が、最も大きな理由だと感じた。何よりも人の力。

地域の人々が地域の中で活発に動いていくことで、地域に暮らすことに誇りを持ち始めたり、その活動を見つけた地域外の人たちが関心をよせ始めたり。

ただのエネルギー事業や流行りの表面的なSDGsではなく、小水力発電という事業を通して、本当の意味での持続可能な地域づくり、になりつつある松隈集落。

小水力発電所で電気を発電することで、地域づくりの根幹を担う人々のエネルギーまで「発電」しているように見えた。これが地域づくりなのか。私はめっちゃ感動しました。

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(写真 感動する前の、とりあえず写真でも撮っとくか、な私)

#ASVEX #松隈小水力発電所 #佐賀県吉野ヶ里 #エネルギー #発電 #今を生きる会 #脱原発 #クリーンエネルギー #ふくおか緑の党

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