星が降る音を聴いたことがある
中学生くらいの頃だろうか。夜中に散歩する習慣があった。大変なド田舎在住で当時は電灯などもほとんどなく、公害が少ない環境なため星がよく見える。天の川だって肉眼で見えるし目を凝らせばアンドロメダ銀河も見える。天体観測が好きな私には欠かせないルーティンだった。
ある日、暗い田舎道をとぼとぼ歩いていたら、聴き馴染みのない音が背後からした。なんと例えたらよいだろう。昔のことすぎて記憶も不確かなのだけど、空気を振動させたようなゴオッ……というくぐもったような不明瞭な音が聴こえた。ような気