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日本とは違ったドイツの公共交通システム Die öffentliche Verkehrsregeln sind anderes als Japan

ドイツでオーペアを初めてすぐに、ベビーカーと一緒に公共交通機関を乗る練習をしよう!と言われ地下鉄へ。
チケットを買う場所までは階段、またはエスカレーターで降りないといけないのだが、ウズラはベビーカーごと、エスカレーターへ!!!

でも、最初に見たときは、いやー本当にびっくりしたし、危なっかしすぎて。

日本では見かけたことがなかったが、ドイツ人はベビーカーを上手くエスカレーターに乗せて移動する(2010年頃から禁止になったところも多いけれど、いまだに頻繁に見かける)。エレベーターも不便な場所に設置されているところが多いから、エスカレーターで移動するのが手っ取り早いのだ。

ちなみに、ドイツのエスカレーターは(少なくともミュンヘンは)、上下両方向に動く(上に向かうエスカレーターに誰も乗っていなければ、止まり、下方向へ動く)。

そして、びっくりはまだ続く。

エスカレーターで下に降り、チケットを自動販売機で購入。乗り場まで行こうとしたら、

改札口が無い!!!  誰も、いない!!!

誰でも中に入れる改札?口

決して、そこが無人駅だったからでもなんでもなく、全ての公共交通機関に乗るときも降りる時も、機械からも人からもチケットをチェックされることがないのだ。

ただ、定期券以外のチケットを買った人は、この青い機械に差し込んで、乗る日時のスタンプが必要。

こう読んでいくと、ならばチケットを買わずとも乗れるのか???
と思われる方もいると思う。

答えは、そう、チケットが無くても乗り降りが可能。

しかし、そんなまでに大らかな国ではもちろんない。
チケット検査員達が時々、チェックしに乗り込んで来るのだ。
しかも、私服で。

検査員がコントロールに来て、無賃乗車だった場合は、60ユーロの罰金を支払わないといけない。
その場でIDをチェックされ、住所等を聞かれ、振込先等を渡される。

みんながいる電車の中でこの手続きが行われるので、なかなかお恥ずかしい。
というのも、一度経験があるから。
たった一駅の移動で。
しかも、定期券を毎月購入して持っていたのに、その日だけお財布に無く(私に黙って私のチケットを元旦那さんが持っていっていた(涙))。

そう、だからチケットは必ず買うのが一番!(当たり前か)。

とはいえ、検査員のコントロールに出くわすのも、毎日乗っていても、年に数回くらいだったかな。去年、ドイツに2ヶ月間だけ留学していた姪は、一度も検査員に出会さなかったらしい。
やはり、ある意味、おおらかな国かも。

あ、それに古い電車だと、自分でドアを開けないとドアが開かない!!!
自動開閉に慣れていたら、乗り降りできないまま電車が通り過ぎてしまうので、ご注意!

17年利用した地下鉄コロンブス駅

メンタリティーの違いもある。

駅やバス停では、日本ならみんなお行儀良く一列または2列で順番を守って並んで待っている。
ドイツ人はどんなに混雑してようとも、みんな好きなところで待っていて、順番とか関係なく乗り込む(買い物のレジの前では並ぶけれど)。

そして、乗り物内に優先席とか表記された席もあまりない。
席を譲ったり、困っている人を助けたりすることは当たり前にみんなするから、必要ないのかもしれない。
私もベビーカーで移動していて、階段しかなかった場合は、必ず誰かがきて助けてくれていた。
大きなスーツケースを持って階段を降りていても、運ぶよ!!と必ず声をかけられる。
若い子達も当たり前のように、お年寄りや困った人に手を差し伸べる。
それが、特別なことではなく、ごく当たり前のことであるのだ。

何かのYouTubeの番組で乙武さんがロンドンに行った時の話をしていたのを思い出した。
ロンドンの地下鉄は設備が整った日本とは違い、エレベーターが遠かったり、壊れていたりしているところが多い。
でも、移動している時、必ず誰かが来て声をかけてくれるし、助けてくれる。だから、どこに行くにも全く問題なく移動できたと。
彼が思うには、当たり前のように人が助けてくれるから、エレベーターの設置や設備が整わないままで通ってきたし、必要性がそこまでないのだろうと。
それが、いいかどうかは別として、ヨーロッパを旅行で来たことのある人なら、何かしら似たような体験すると思う。

まだまだ他にも違いが多いドイツの公共交通システムだけど、今回はこの辺で。

ミュンヘンには、地下鉄、市電、路上電車、バスなど車が必要ないほど公共交通機関が充実しているので、いつか、ミュンヘンへ来られた際には、是非色々な乗り物に乗ってみて下さいね!




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