持田麦【建築家】

建築家 / 東京都国分寺市にて暮らしにまつわる設計のお仕事をしています。事務所は植物に…

持田麦【建築家】

建築家 / 東京都国分寺市にて暮らしにまつわる設計のお仕事をしています。事務所は植物に囲まれ、少し広めのバルコニーでは野菜を育てています。土に触れながら暮らしを考え、育てた季節野菜から自然の恵を感じる暮らしをしています。 HP:https://mugimochida.jp

最近の記事

車を買う時のように「家の燃費」も考える。〜パッシブデザインを採用するメリット〜

あなたは家の燃費を考えたことがありますか? 家を計画する上で家の燃費を考えることは非常に重要です。 なぜならその家に住み続けるということは、この先何十年と同じランニングコストがかかるということだからです。 さらにしっかり環境シミュレーションがされたパッシブデザインの家に住むことで家の燃費を大幅に向上させることができるのです。 今日は家の燃費向上の提案としてパッシブデザインのお話をします。 パッシブデザインとは自然エネルギーを上手に使う設計方法パッシブデザインとは、自然の力を

    • 子供の五感を育む家を考えよう。

      住宅設計に携わり今まで100棟近く設計に携わってきた私が考える「子供の五感を育む家」の話をしたいと思います。 私が子育て世代のクライアントの住宅を設計する際はあえて提案しませんが設計趣旨のベースとして「子供の五感を育む家」になるよう計画しています。それは子供ひいきした家を設計する訳ではなく、子供の五感を育む家は人が居心地の良いと感じる家だと考えているからです。 ここからは具体的に何を考えて設計しているかお伝えして行きます。 自然光をできるだけ取り入れる 家の設計や配置

      • 風がみえる家づくり〜窓を自然の空調機として考えるパッシブデザイン〜

        あなたは暮らしの中でどれくらい風通しを大事にされているでしょうか。 花粉の時期は躊躇しますが気候の良い季節は窓を開けて過ごしたいと思う方も多いと思います。 風通し良い家のメリットは気持ちが良いこともありますが、窓を開けることで手軽に室温の調整ができることも非常に便利な機能です。 例えば・・・家のほとんどの窓を開けないと風が入ってこない家と、とりあえず入口と出口の2つの窓を開けておけば風が抜ける家では後者の方が圧倒的に快適です。 その風通しを根拠を持って設計することの重

        • 環境シミュレーションを利用した住宅設計<太陽の検討>

          昨今コンピューターの性能向上とソフトウェアの発展により、建築設計でも環境シミュレーションを取り入れて設計することが可能になっているのをご存知でしょうか。 これから数回に分けて住宅設計に環境シミュレーションを利用するメリットをお伝えしていきます。 明るい家にしたいと要望するとどうなる?我々の暮らしに一番関わりの深い自然エネルギーが太陽光になります。 住宅設計では太陽光を適切に取り入れつつ快適な住空間になるよう設計者が日々奮闘していますが本当に快適な空間になるかは住んでみない

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          暮らしの中に生業を

          店舗兼用住宅を設計する上で生業と暮らしが共存している心地よさを感じることがありました。 近代以前は日本でも大衆の暮らしは生業と暮らしが一体であったことを考えると自然のことのような気がしますが、それ以上に現代に必要な生き方暮らし方である気がしてなりません。 現代では親の仕事を間近に見て成長できる子供は希です。 この家では子供が学校から帰ってくると自然に店舗の仕事を手伝い、利用者との交流があるようです。地域に開き、地域を見守りつつ地域の人に見守られる。 そんな暮らし方・子育てが現

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