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ストイックさんと私

仕事にやりがいを感じている人というのは、確かにいるらしい。
まだ私にはわからない。社会人になってそれなりに経った今でも、私にとって仕事は、休日と将来のための予算を手に入れる手段でしかない。
仕事の内容よりも給料と拘束時間のほうが重要に思える。
でも、世の中そんな人ばかりではないらしい。当然といえば当然だけれど、驚く気持ちも少しある。それくらい今の私の中では不可解だ。

すごくよく働く同僚、がいる。
終業時刻なんてただの飾りです、といわんばかりに当然のように残業をし、休日出勤をしてみせる。
休日はほとんど予定を入れていなくて、寝て過ごすことが多いとは、本人の談。
盆正月の休暇も、飛び石で働いていたりするから、いよいよ信じられない。

真面目?ストイック?献身的?仕事人間?

できているかはともかく、「休日死守、定時退社」が働く私の心のスローガンだ。
彼ら彼女らから見れば、私のようなやつは不真面目で自堕落極まりない社会のゴミなのかもしれない。いや知らんけど。
少なくとも、「お前が働かないから私が働いてるんだよ!」と思われてる可能性はゼロではない。
だって、彼ら彼女らとて、仕事をしていて生き生きしてるとかそういう様子はついぞ見られないのだ。
「好きなことだから頑張れる!」とか
「大変だけどやりがいがある!」とか
そういう感じでは、どうやらなさそうなのである。
多分本当に真面目なんだと、思うことにしている。

別に私が要領よくて定時退社できる女で、あくせく働くのを否定したいとか、この文はそういう趣旨ではない。
むしろ、献身的ともいえるくらいストイックに働く人たちに対する後ろめたさのようなものが、私に文字を打たせている。

でも、そうだな〜、
こんなに価値観のちがう人が、同じ職場で机を並べてるって言うんだから、そりゃ色々な問題が起きるんだろう。
それに名前を付けたのが、職場における各種ハラスメントってやつなんだろう。

冷静に考えれば、労働に対する考え方なんて、ある程度みんなちがって当然なんだろうけれど。
みんなちがってみんないい?
……それは場合による。


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