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災害時、薬が手に入らない!?

みなさんこんにちは!
元旦から災害が相次ぎ、被災された方は大変な年明けとなったかと思います。
僕自身も何かできることはないかと募金や支援物資などお力になれることはないかと思い少しだけでも行動できればと思っています。

今回は看護師として情報として災害時のことや次自分のまちで災害が起こった時のために備えるための情報をみなさんにお届けできればと思います。

災害は予期せぬ形で私たちの生活を襲います。
特に、日常的に薬を必要とする人にとって、災害時の薬の確保は生死に関わる問題なんです。
地震や台風などの自然災害が発生し、避難所生活を余儀なくされた際、多くの人が直面するのが「毎日の薬がない!」という状況が起こったり不安があるかと思います。
普段の生活では当たり前のように手に入る薬も、災害時にはその供給が途絶える可能性があります。
避難所では、水や食料、毛布などの基本的な物資は提供されますが、個々の健康状態に合わせた薬の配布は困難です。特に、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を抱える人々にとって、この問題は避けて通れないものです。
薬の供給が途絶えた場合、急激な症状の悪化や合併症の発生リスクが高まります。
そのため、薬のストックや代替手段を事前に準備することが重要です。具体的には、自分の薬の残薬の数の確認と使用期限を定期的にチェックすることが大切です。また、お薬手帳に記載された内容をスマートフォンに保存しておくことも有効です。


高血圧の方へ

高血圧を抱える方々にとって、災害時の生活は特に注意が必要です。
避難所での食事は、非常時のため塩分が多く含まれるものが多くなりがちです。これは、高血圧の症状を悪化させる主要因の一つです。

まず、避難所で提供される食事について、塩分の摂取を最小限に抑える工夫が必要です。
例えば、カップ麺の場合はスープを飲まずに残す、食塩を加えずに調理された食品を選ぶなどの方法があります。
また、避難所での過ごし方も大切。特に寒い時期の避難では、寒さが血圧の上昇を引き起こすため、体を暖かく保つことが大切です。
この他にも、ストレス管理。災害時のストレスは血圧を上昇させる要因の一つであり、リラクゼーション技法(深呼吸や瞑想、ヨガなんかもいいですね)を活用することで、血圧の急激な上昇を抑えることができます。また、可能であれば適度な運動を行うことも、血圧管理に役立ちます。


糖尿病や高血糖が予測される方へ

糖尿病患者にとっても、災害時の避難所生活は多くの課題を抱えます。特に血糖値の急激な変動は、様々な健康リスクを高める可能性があります。
糖尿病の方は、甘い飲み物や糖分の多い食品を避けることが重要です。災害時には特に、市販の甘い飲料や糖分の多い食品が配給されることがありますが、これらの摂取は血糖値の急激な上昇を招く原因となります。
なので、できるだけ糖分の少ない飲料を選ぶ、食事の際は炭水化物の摂取量を意識するなど、血糖値をコントロールするための工夫が必要です。

また、高齢者は特にですが口腔ケアにも力を入れることが推奨されます。口の中の清潔を保つことは、誤嚥性肺炎のリスクを減らすだけでなく、全身の健康状態を良好に保つためにも重要です。定期的に口の中を清潔に保ち、必要に応じて水分を取ることで、口腔内の健康状態を維持しましょう。

糖尿病患者の場合、特に足の健康にも注意が必要です。避難所での過ごし方として、足元を清潔に保ち、適切な靴や靴下を着用することが重要です。足に傷ができた場合は、糖尿病の場合は感染症や治療困難になってしまう場合があります。
すぐに専門の医療機関での診察や応援にきている看護師や医療職に相談するようにしましょう。


薬の管理の重要性

災害時、薬の確保と管理は生活習慣病を持つ人々にとって重要な課題です。災害に備えて、必要な薬を非常用キットに常備することは、避難時の安全を確保する上で非常に重要です。
特に、糖尿病や高血圧などの持病を持つ方は、必要な量だけの処方になっていることが多いと思います。なのでその残薬の量と使用期限を定期的に確認することが大切です。
お薬手帳の内容をスマートフォンに保存することも、災害時の薬の管理に役立ちます。お薬手帳自体を持ち出すのが難しい場合でも、スマートフォンに情報があれば、避難所や臨時の医療機関で適切な薬を処方してもらいやすくなります。また、非常用キットには、薬の名前、服用量、服用時間などの基本情報を記載したメモを入れておくことも有効です。

さらに、災害時にはストレスが増加しやすく、これが持病の症状を悪化させる要因となることがあります。そのため、心のケアも重要です。
緊急時の不安やストレスを和らげるために、リラクゼーションを活用することも、薬の管理と同様に重要な対策の一つです。


体調変化に注意!

災害時の体調変化には特に注意が必要です。小さな体調の変化でも見逃されがちな環境ですが、早期に対処することで、より大きな健康問題を防ぐことができます。
体調に何らかの変化を感じた場合は、すぐに看護師や支援者に伝えることが重要です。
特に、生活習慣病を持つ方は、体調の変化には注意をしてください。
例えば、血糖値や血圧の急激な変動、感染症の兆候、足の傷など、小さな変化も見逃さないようにしましょう。また、避難所での生活が長引く場合は、定期的に医療機関でのチェックを受けることも重要です。
体調の変化に気づいた際は、自己判断せずに専門の医療機関で相談することが大切です。持病の症状を適切に管理できて、災害時の健康リスクを最小限に抑えることができます。
災害で怖いのは災害自体もですが、2次的な障害が怖いので医療者などは積極的に頼りましょう!


まとめ:災害時の健康管理

災害は予測不可能ですが、その影響は避けられないものです。持病を持つ方々にとっては、災害時の健康管理は生命に関わる重要な問題です。
日頃から基本的な健康管理(塩分の摂取を控える、甘い飲み物を避ける、体を暖かく保つ)を意識したり、お薬手帳のデジタル化、体調変化に対する迅速な対応など把握することが、いざとなった時の災害時の生活習慣病対策の鍵を握っています。

これからも災害時の健康管理について、一緒に考えましょう。そして、日頃からの準備ができるようぜひ相談してくださいね。

ではまた!

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