パーマをかけたいけどブリーチもしたい
「まゆちゃん、髪伸びたね」
4ヶ月ぶりに実家に帰って、洗面所を覗いた妹が言った。
「そうなんだよね、暑いけど。」
最近はざっくりと一つに結った髪型しかしなくなって気づかなかったが、私の髪は随分と伸びていた。高校生のころまでは夏は顎より短いショートボブにしていたのに、最近は半年に一度ほどしか美容室に行かない。
都心に住むおしゃれな友人は、月に一回美容室に行くという。トリートメントをして毛先を整えてもらうだけで、全然違う。
彼女の髪は本当に濡れているように見えるほど艶やかだから、美容室が良いことは一目瞭然だ。
でも、諭吉の単位で消えていく美容室代をケチらずにはいられない。20代独身女性がそんなことを言っているのはある一定の層からは減点されそうだ。でも、その分をしっかり経験という名の旅行代へと昇華させる本人は気にしていない。
髪を伸ばしていること自体は、恋人の影響でもある。ボブより長い方が好きだということで、特にこだわりのない私は楽だから伸ばし続けている。
次はパーマをかけたい。暑い日にコテで巻くのは面倒だし、それなのに湿気でとれるし、不器用な私は後ろの髪まで上手くできないから。
でもずっとそう思っているのに、いざ美容室に行くともう一度ブリーチをして金髪にしてしまう。いたんだ髪にパーマは当てられない。その繰り返しなのだ。
先日、美容師さんが「このくらいのブリーチなら、パーマもできますよ」といった。私のブリーチはイヤリングカラーと呼ばれる耳の下の一部分だけだから、パーマもできるということらしい。
それならやってみようかなと思う自分がいる。
もしもパーマをかけたら、3年ぶりになってしまうかもしれない。あれ、そんなだったっけ。
イヤリングカラーを入れているので、相談したいです。そうメッセージを添えて美容室を予約してしまった。どうなるか、8月が楽しみである。
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