うちの近くに廃寺があるんです。
廃寺やから、何もないんですけど、、、
何もないことはないか、、、^^;

町の人が手入れしてくれてて、
町の人って、お爺、なんですけどね。^^
耳もあんまし聞こえてないようなお爺。
お爺って、スンマセン、何も蔑(さげす)んでるわけやないんですけど、
僕的には、親しみを込めての「お爺」。^^
「お爺」が気になるようでしたら、「お爺さん」と各々で読み替えて下さい。m(__)m
このお爺、挨拶しても、返事してくれません。
耳が遠いもんで、
それでも、何度かお見掛けするので、
大きな声で話しかけましたら、
気さくな方で、お相手して頂きました。
でね、
「ここのお寺の宗派は何になるんですか？」
と聞くと
「ここは、廃寺で、住職もおらんから、宗派もないんや。」
と答えてくれました。

宗派のないお寺

なんかカッコイイと思いましたね。
だって、宗派が無いんですよ。
仏教はあらゆることに執着するな「拘(こだわ)るな」と言います。
そう言っておきながら、それぞれ宗派があって、戒律がどーのとか、いろいろ拘ってます。
(あ、仏教大好きですし、それぞれの宗派にはそれぞれの良さがあるのだろうし、むしろ宗派ってのは仏教が広がった証ですからいいことなんですよね。)

が、このお寺には宗派がない!!
雲のジュウザのようではないか!!
傷の男、スカーのようではないか!!
はたまた、スナフキンようではないか!!

素敵なお寺でしょ。
このお寺、観音さんがおるんです。
一度お会いしました。

観音さんを拝むんですけど、
観音さんも僕たちを拝んでるんですって、
僕たち凡夫の中にいる仏を拝んでる。
だから、観音像も合掌してるでしょ。
「あなたの中にも仏が居るんですよ。気付いてくださいね。」
って教えてくれてるんです。

で、観音経、覚えました。
8か月かかりました。
598文字やったかな。
般若心経が262文字???
せやから、2倍以上です。
8か月かかりました。
意味は分かってません。
意味はこれから勉強しようと、こないだ本を買いました。

、、、、、

って、ちゃうねん、
こんな話がしたいんとちゃうねん!!^^;

ここの便所やねん。
便所の話がしたいねん。

まぁ、とにかくちょいちょい行くお寺なんですわ。

でね、ここの便所がね

美しい

と思ってしまったん。
理由なんか分かりません。
しょんべんの痕が汚いし、汲み取り式で、
時々、めっさ臭くって、
鼻つまむくらいってよく言いますけど、
こないだホンマに鼻つまんでしまいました僕。^^;
汲み取り式って、未だにバキュームカー来るんかな??
とかね、
凄い異空間なんですけど、
不覚にも、、、、不覚???　分からんけど

美しい

描きたい

って思ってしまいまして、
心の向くままに描きました。
観音経唱えながら描きました。

美しいと思った理由はそのうち分かるかも知れません。
ずっと分からないかも知れません。
分かればよし、
分からぬもよし。

廃寺に臭い便所があるという事実
美しいと思った事実
描きたいと思った事実
描いた絵

それらがあるだけです。

きっとそんなもんです。

人生そんなもんやと思います。

、、、し、知らんけど。^^;