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心が疲れたらコメダ珈琲に行こう


 私が通っている精神病院は予約が必要ないかわりに、物凄く待ち時間が長い。始めは苦痛だったが、長時間電車通学で待つことに慣れている私にとって大した敵ではなかった。今は頑張って早起きをし、受付時間に間に合わせた後は、待合室のソファで爆睡するのがルーティーンになっている。
 今日は珍しく空いていた。そのせいでかえって眠気を引きずったまま診察が終わった。ああ眠い、外寒い、せっかく外に出たから活動したいけれど、眠い。外でエネルギーが足りなくなった時、私はそこら辺のベンチに座り、SNSを見あさってしまう。結果、すっかり心が疲れてしまった。しかも思考が停止したまま腹を空かせ、2日連続マクドナルドだ。

 こんな時はコメダ珈琲だ。夜までここに籠ろう。腰と背中をしっかり支えてくれる椅子、高めの机、コンセントと奥行きのあるカウンターテーブル。何もかも好きだ。値段が高めなので日常的には利用しないが、心の疲れをとってリラックスしたい時にたまに来るくらいなら大丈夫。
 昨日マックで使って充電が切れそうなノートPCをコンセントにつなぎ、たっぷりサイズのミルクコーヒーを注文する。1回2錠の頭痛薬を1錠だけ飲んで気を紛らわせる。頭が痛いときって、何してても辛いから気がついたら音楽に合わせて身体を揺らしたり歌を歌ったりして気を紛らわせている。コーヒーのあーわのミールク~、すーっと飲み込んだ~♪

 心が疲れた時まず考えるのはSNSと自分を引き離すこと、次に身体を温めること。あとは、頭に溜まった膿を吐き出すこと。これは、Wordに高速で感情をタイピングするとできる。Wordは無限に文字を書き連ねられる謎の亜空間。読み返さない文章を書き散らすのに持ってこいの場所だ。タイピングによって思考と同じスピードで書き続けられる。誤字も気にしない。ただ書き連ねるだけなのだ。

 ミルクコーヒー、まろやかな味わいのせいで(?)たっぷりサイズだというのにすぐに飲み終わってしまった。今日はどれくらい小説が書き進められるかわからない。今期待していた本の出だしが好みじゃなくてうーんとなっている。結果持ち歩いているのはチャールズ・ゴウスキーの『死をポケットに入れて』のみ。コメダ珈琲で読みふけるには内容が暗くひねくれすぎている。ソラリで芥川龍之介でも読もうかな。

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