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こんな素晴らしいショーは見たことがない

「人は皆、風変わりで不気味なものに心惹かれる。だからつい見てしまう。」
そう、それこそが私の突き詰める本質のようなモノだと思った。

本当に今更ながらで申し訳ないが「グレイテスト・ショーマン」をやっと観た。
絶対に見るべき映画だったのになかなか見れなかったのは、映画がものすごい勢いでヒットし、舞台にもなり、少し気後れしてしまっていた。

私は学生の頃から、フリークスが好きだった。
念のために説明すると、フリークスは小人症で極端に背の低い人や、足が三本ある人や、身体がくっついて生まれてきた双子など、悪い言い方だと奇形と呼ばれる人のことだ。
大型書店でフリークスの写真集を眺めたり、ネットが入ってからは、写真を検索したり。その人物や人生についてを詳しく調べたりした。
賛否両論あると思うが、私は「この人類の不思議は一体何なのか。母体の中で何が起こってこうなるのか。もはや神秘的ですらある。」と夢中になっていたのだ。

だからそういったフリークスを扱う映画、しかもミュージカル。取り扱い注意すぎる代物…。と思ったまま、時が立ち過ぎていた。
たまにFNS歌謡祭のミュージカルコーナーで「グレイテスト・ショーマン」の楽曲が披露されていて名曲なのはわかる!と思った。城田優もクリスタル・ケイも流石の歌唱力。
しかし、それでもなかなか重い腰は上がらなかった。

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先日、見世物小屋の様なサーカスの怪しく暗い感じの絵を描き、それを刺繍したいと思い立ち、改めてサーカスの歴史や見世物の歴史や写真など調べた。そして、まだあの映画を見てないじゃん!となった訳だった。写真の中でしか見たことがなかった不思議な人達が実際に動く様子は本当に奇妙であり感動だった。だって、絶対タブーで扱われないはずのシーンばかりだから。

主人公のP.T.バーナムは実在の人物で風変わりでユニークな人達を集めてサーカスショーを行った。
こういった人達が見せ物になって笑い物にされた!と捉える人もいるので本当に賛否両論であるが、ヒゲ女のレティは「私たちは母親から恥と思われ、私たちを隠してきた。あなたは闇から出してくれたのよ。」と言い、家族をくれたと感謝をする。実際、多くのフリークスはショーに出て沢山のお金を得て、幸せな結婚をして暮らした者もいる。
映画の中で評論家が口にした人間讃歌で片付けるのも、あまりにデリケートな問題の定義なので、とても難しいが、多様性を創作のテーマとしている私にとって、これは特別な映画となったのだった。

まだ見ていない方はぜひ。

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