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ある画家と妻の物語

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ある小さな村に貧しい画家がおりました。
その画家にはとても美しい妻がおりました。
画家は貧しいながらも妻に毛皮の付いた
黄金色のローブを買い与え
それを着た妻をモデルに絵を描いておりました。

小さな美術展で妻の絵画はあまりに美しく
評判となり、ついには隣国のメデューサ国にも
知れ渡りました。

メデューサの王は画家へ使いを出し
妻を差し出すように告げられたのでした。

断り続けた画家はついに、
メデューサの力で石に変えられてしまい
不幸な妻は、連れ去られ
王の妃となったということです。

その後、妃は一人の姫を産み落とし
ひっそりと、その生涯を終えたということです。

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