無明@五分の魂

♣️僕たちは、世の中をどれだけ正しく理解しているのだろうか。♦️プロパガンダとマーケティン…

無明@五分の魂

♣️僕たちは、世の中をどれだけ正しく理解しているのだろうか。♦️プロパガンダとマーケティングをテーマに発信中 ♠️写真家、映像作家、メディアアーティスト、社会学士(マスコミ学)、システム監査技術者、次世代育成ネットワーク会員、SDGs推進パートナー ♥️研究範囲:社会学//心理学/哲学等

最近の記事

意思の力

最近、こんなことを考えていた。 「どうして、100均の傘は失くしやすいのか?」ということ。 素直に考えると、安いものだから、失くしても平気。 失くなったら、また買えば良い。 という気持ちが根底にあるため、取り扱いに注意を払うこともなく、すぐにどこかに忘れてきてしまうのだろう。 さらに、遡ると、「どうせ、傘なんて失くしてしまうのだから、100均で十分だ」と、購入時点から失くしてしまうことを前提にしている気がする。 最初から失くすことを前提にしているのだから、失くしてし

    • 【勝手にジャッジしない】

      月に2回ほど、かつての恩師が近所で開催している学習サポート(小学生中高学年対象)のお手伝いをしています。 そこで、気をつけているのが、表面的なことで勝手に「ジャッジしない」ということ。 例えば、自宅で、2時間の自習をしてきたA君と、30分の自習をしてきたB君がいたとする。 そんな時、A君に、「がんばってきたねー」と声をかけてしまうと、隣にいるB君に「自分はがんばれてない」と感じさせてしまうことになる。 そして、追い打ちをかけるように、B君に対して「もうちょっと、がんばろ

      • 「人」という字問題

        卒業シーズンになると、よく思い出すのが、かつて一斉を風靡したロン毛の熱血教師学園ドラマ。 そのドラマの授業シーンで、金○先生は、黒板に「人」という字を書いてこう言います。 「人は人によって支えられ、人の間で人間として磨かれていく」 昔は、そんなものだと思ってました。 依存しあうものだと。 でも、後に、○八先生役の武○鉄矢さんも認めているように、「人」という字は、人が「自立」している姿からできた文字なんですね。 つまり、人は、自分の足で立つしかない。 人生、何十年も生

        • 『失敗の科学』1/3

          はじめに「失敗は成功のもと」という言葉がある。 この言葉、みなさんは、どの程度、重く受け止めているだろうか? 自分の失敗を認めるのが苦手な人が多い。 自己防衛本能が働き、原因を他に求めようとしたり、失敗自体がなかったことにしたりする。 勿体ないなと思う。 そんな僕にも、自分に甘く、失敗を認めたくないことは、よくあるが、必ずするようにしているのが、「反省」である。 何が悪かったのかを省みて、謝罪する、やり方を変える、提案する。 僕の職歴の中で一番長いのはシステムエンジニア

          『決定版 マインド・コントロール』紀藤 正樹 著

          もう、20年以上前の話になるが、僕の身近な人が、仏教系の新興宗教にハマっていたことがある。 その際に、なんとか力になることはできないかと、カルトについて勉強したことがあり、今でも当時読んだ本を何冊か手元に残してある。 中でも勉強になったのが、『なぜカルト宗教は生まれるのか』(浅見 定雄)と、『マインド・コントロールとは何か』(西田 公昭)である。 前者は1997年発行の本であり、オウム真理教と統一教会について詳しい。安倍晋三元首相の銃撃事件以来、メディアから引っ張りだこの

          『決定版 マインド・コントロール』紀藤 正樹 著

          『影響力の武器』3/3

          いよいよ、『影響力の武器』の解説も3回目。今回は、今まで解説してこなかった、「権威」と「希少性」のお話。 5.権威 これも、非常に分かり易い。 例えば、世の中で「先生」と言われている職業は沢山ある。 学校の先生、教授、医者、弁護士、政治家等々。 僕たちは、通常、先生は正しいことを話す前提で話を聞いている。 勿論、学校の先生が授業で間違ったことを教えることは、まずないだろうし、その他の先生でも、その分野に関することであれば、基本的には正しいことを話す前提で話を聞いている。

          『影響力の武器』3/3

          『影響力の武器』2/3

          さて、今回も前回に引き続き『影響力の武器』について書いてみたい。 3.社会的証明 社会的証明の原理の意味はこうだ。 「私たちは、他人が何を正しいと考えているかにもとづいて物事が正しいかどうかを判断する」 この原理も思い当たることは多いのではないだろうか? 何か、食事をしたい時のことを考えてみる。 ・友人との会話やSNSでお勧めされている店 ・店の前を通ると店内は賑わっており、時には行列ができている店 ・テレビやネットでお勧めされている店 ネットで買い物をする時はどうだ

          『影響力の武器』2/3

          『影響力の武器』1/3

          ビジネス書としては、あまりにも有名な本なので、読まれている方も多いと思われるが、政治に支配される国民としても、企業から商品やサービスを購入する消費者としても、知っておいて損はない知識なので、簡単に解説させていただきたい。 この本は、サブタイトルにも書かれている通り、「なぜ、人は動かされるのか」をテーマに書かれている。僕たちは、知らず知らずの内に、他者に動かされている。人は、意識的か無意識的か、善意を持ってか悪意を持ってかは別にして、他者に対して影響を与える。 この本では、

          『影響力の武器』1/3

          グラフあるある

          今回は、よくありがちなグラフでの印象操作について考えてみたい。 まず、以下のグラフを見ていただきたい。 小学4年生~6年生までのテストの平均点数をA君とB君についてグラフ化したものだ。さて、どちらの成績の落ち込みが激しいだろうか? 「A君もB君も落ち込み具合は同じ」というのが正解である。 縦軸の間隔が異なるため、B君の方が下がって見えるが、点数の推移そのものは同じ。という簡単な印象操作の例である。 問題は、ここからである。 こうして、2つのグラフを並べて比較したため、簡

          グラフあるある

          世論 - 20世紀最高のジャーナリストによるプロパガンダ

          ウォルタ・リップマンをご存知だろうか? アメリカのジャーナリズム界の長老、20世紀最高のジャーナリストと讃えられた人物である。この人物が、第一次世界大戦にアメリカを参戦させるための世論を作り出したという話を、今回はご紹介したい。 リップマンは、第一次世界大戦の混乱の原因究明のために一冊の本を書いた。『世論』(原題:PUBLIC OPINION)である。 僕は、自己紹介で書いたように、学生時代はマス・コミュニケーション学を専攻していた。その時、講義で使われた教科書が『世論』

          世論 - 20世紀最高のジャーナリストによるプロパガンダ

          自己紹介~noteを始める目的

          【概要】幼少期に、家族から虐げられ、貧しい家庭に育ち、世の中は平等・公平でないことを知る。高校生時代のある日、人気アイドルの飛び降り自殺のニュースを見る。マスコミの報道姿勢に疑問を持ち、大学ではマスコミ学を専攻。社会の歪み、メディアの歪みを知る。 社会人になってからは、システムエンジニア、システムコンサルタントとして大手企業のシステム構築に従事。その後、通販会社の経営企画職等を経て、2018年に写真・映像プロモーション事務所を設立。 業務の傍ら、子ども食堂、学習サポート、

          自己紹介~noteを始める目的