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2022年視聴したなかで面白かったTVドラマ

第1位 『エルピス ー 希望、あるいは災い ー』

長澤まさみは『コンフィデンスマンJP』のダー子がはまり役だが、今年は『シン・ウルトラマン』や大河のナレーションと活躍の年だった。最後の〆がこの『エルピス』。とても素晴らしい作品に出会えて良かった。最終回の眞栄田郷敦や鈴木亮平とのシーンは圧巻であった。ただ、全編通じてもっとも良かったのが村井役の岡部たかし。間違いなく名脇役としての彼の最高キャリアになる作品だろう。

第2位 『拾われた男』

自分も弟を亡くした今年、兄弟の関係を好演した仲野太賀と草彅剛の好演技は心に染み入るものがあった。また今年は妻の両親も含めて色々とあって家族というものをあらためて見直す良い機会になったように思う。単に家族大事だよねという範疇にはおさまらないところが共感を得るドラマになったのだろう。ドラマ観てうるっときたのも久しぶりだった。

第3位 『初恋の悪魔』

仲野太賀はどのドラマでも良い味出している。拙宅ではいつもチョビの息子って認識しているのだが(笑)。タイトルからだけだとあまり見ようとは思わない感じのする本作品だが、内容はとても面白く、2位でも良いくらい出来。まぁ、坂元裕二脚本だからということもあるかもしれないが……。林遣都とのダブル主演も良かったし、松岡茉優も実力を発揮していて良かった。

第4位 『ミステリと言う勿れ』

今年はこのドラマと大河ドラマの『鎌倉殿の13人』で菅田将暉イヤーかと思わせる滑り出しだったことをもう忘れている方も多いと思う。鎌倉殿の義経とこちらの整くん、まったく違うキャラクターだが、どちらも良かった。伊藤沙莉も『拾われた男』とこのドラマとで大活躍の1年だったように思う。

第5位 『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』

有村架純と中村倫也主演。最初はどんな関係になるのかと思っていたが、意外と好マッチング、有村が良かったのか、中村が良かったのか。このドラマでは二人の息がうまく合っていたように思う。天才肌の中村(羽男)は、ウ・ヨンウ弁護士にはとても敵わないのだが。また、さだまさしは意味不明だった。赤楚衛二はNHK朝の連続テレビ小説『舞い上がれ』で舞の幼なじみで歌人(?)の貴司くん役でとても良い演技をしているので、若手のイケメン俳優ではとくに来年大注目だろう。

以上、3位〜5位までは🍡といった感じ。あと大評判となった『silent』は未見。『クロサギ』も未見。川口春奈も黒島結菜も『ちむどんどん』では残念でしたが、川口は『silent』がすごく良かったらしく、ご同慶の至り。黒島も今後どんどんチャンスは巡ってくるでしょう。

番外 『鎌倉殿の13人』

NHKの大河ドラマはほかのTVドラマと尺も予算も違うので、番外で。
三谷幸喜脚本の好き嫌いが分かれるだろう作品。最初からまったく受け付けないという人もいれば、大好きという人も。私はといえば頼朝の退場までは面白く観たけれども、主人公の義時がダークサイドに落ちてからはちょっと単調だったように感じる部分が多く、はっきり言えば飽きてきた。小栗旬も頑張ったけれども、義時という人物の凄みに欠けていたところがイマイチ。凄みを出そうとしている部分と人間くささを感じる部分のバランスが良くなかったように思う。逆に大泉洋の頼朝が良すぎたという気がする。大泉頼朝は間違いなくこのドラマのピカイチ。頼朝対後白河のマッチングと義時対後鳥羽のマッチングではどうしても前者に軍配が上がってしまうのも致し方なしという面もあるのだが。2位が上総介の佐藤浩市。上総介の「武衛」は忘れられない。




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