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Day-11 今井むつみ著「学びとは何か」からの学び#3

おはようございます。
学びを楽しむ探究人・masamuneです。

今週は、今井むつみ著「学びとは何かー〈探究人〉になるために」を読みながら、「学び」について考察しています。

「記憶」と「知識」

「学ぶ」ということには、「覚える(記憶)」や「知識」が深く関わっていますよね。
本著の第1章では、「記憶とは何か」、「知識とは何か」という問いから始まります。

率直に、問われたところで端的に答えるのは難しいと感じました。なぜなら、私がそのメカニズムあるいはシステムについて詳しくは分からないからです。
ということで、冒頭からワクワクしっぱなしなのですが、「記憶とは何か」という問いから理解を進めたいと思います。

「記憶力が良い」とはどういうこと?

本著では4つの型があるとしています。

①瞬間記憶型
②記憶力世界選手権チャンピオン型
③シャーロック・ホームズ型
④将棋プロ棋士型

出典:学びとは何か 今井むつみ著p.2

将棋好きなので、まず気になったのは④ですが、瞬間記憶ってどういうこと?、と気になりました。
ここでは、

ある視覚情報をカメラで記録するように頭に焼き付ける能力

のことをいっています。

京都大学霊長類研究所の研究からチンパンジーと人間の比較が紹介され、チンパンジーの方が優れていたとしています。
ただ、後段で説明があるのですが、このチンパンジーのアユムくんは、人間の実験前に何度も瞬間記憶の訓練をしていたということで、
記憶と訓練には密接な関係があるということでした。

たしかに、将棋でいうと棋譜を覚える訓練が将棋マンガでも描かれていたことを思い出すと、この関係性はとても興味深い…!
記憶ってどのように訓練するのだろう…

④将棋プロ棋士型については、羽生善治さんが本著に関わっていることもありますが、戦略上無意味な駒の配置を記憶する実験では、プロも中級者や初心者と変わりなかったそうです。
この実験からは、記憶する仕組みが関係していることが伺えます。

記憶力とは何か

「よく覚えることができる」ということには、
「記憶に入れるプロセス」
「記憶を取り出すプロセス」
という2つの異なるプロセスが関わっています。

高校で始まった「情報」や工学系を学んだ人ならピン🤔とくるかも知れないですが、このプロセスってコンピューターの仕組みと似ていますよね。

ある事柄をあとで思い出すためには、情報を記憶の貯蔵庫に一旦保管しておく必要があります。しかし、いつも必要な時に記憶の貯蔵庫から取り出すことができるとは限りません。
情報というのは、必要な時に取り出せてこそ役に立つものでもあります。
本著では、記憶の達人らを引き合いにこのプロセスを探究しています。

先ほど紹介した瞬間記憶は、情報を瞬間的に取り入れ、保持する能力が必要です。この短期記憶の貯蔵庫のことを心理学では「短期記憶」というそうなのですが、これもコンピューターでいうところの「バッファ」に似ています。

今日も書きながら生きた知識がどんどん自分の中に取り込まれていくと、新しい知識の発見があり、とてもワクワクしてきます!!

明日も記憶と知識について触れていこうと思います。

今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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