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スタディサプリから55歳になって学んだこと

「スタディサプリ」は知っていたし、
「スタディサプリ」のアプリはスマホに入れているけど、
「スタディサプリ」にどんな講師がいるかは知らなかった。
(AIでやっているとも思っていた)

昨日の大隈塾のゲスト講師、伊藤賀一さんは、
スタディサプリで「日本一生徒数の多い社会講師」で、
<社会講師>って何を教えているんだろうと思ったら、
日本史・倫理・政治経済・現代社会・中学地理・中学歴史・中学公民の7科目だそうで、
そんだけの科目数を教えていれば生徒数は多くなるだろう。

だけど<日本一>をどうカウントしたかはわからないけど、
<日本一>になった理由はたぶん、
伊藤賀一は43歳になって早稲田大学教育学部を一般受験し、
合格していま、早稲田大学に通っている。
(伊藤さんは1972年生まれだから現在48歳)

このnoteを読んでいただいている方に想像してほしいのは、
自分の出身大学にいま、受験して合格できるか。
何年勉強したら合格できるか。
合格するまで受験勉強できるか。
(伊藤さんいわく、現役早稲田生が一般入試で早稲田大学を受験し直しても、合格できるのは半分しかいない、と)

そんなことはスタディサプリを使っている受験生が知っているかどうかも知らないけど、
(今回も知らないことが多い……)
自分が狙っている、憧れている大学「卒」じゃなくて、
自分が狙っている、憧れている大学に「こないだ合格して通っている」先生は、
受験生の自分にとって最高の成功体験の語り主だし、
その人に教わるとしたら自分が狙っている、憧れている大学(たとえ早稲田大学じゃないとしても)受験の、一番信頼できる先生ではないか。

<日本一>をどうカウントしたかはわからないけど、
と書いたが、スタディサプリは利用者が何人いるかカウントできるので、
実際に教室でやっている方式なら<日本一>も怪しいし数的にはそうでもないだろうけど、
受講する生徒たちそれぞれのスマホが<教室>ならば、
ものすごい数の、しかもカウントできる生徒たちが受講できることになる。

スタディサプリだけじゃなくて、ほかにも講師をしていたり、プロレスのリングアナウンサーしたりラジオのパーソナリティしたり、そして大学生でもあって、
大隈塾の学生が「どうしたらそんなにたくさんの人生生きられるんですか?」と質問したら、

「あなたもやりたいこと全部やってみればいいんですよ、優先順位をつけて」

と。
とりあえずやってみる精神であり、
逆に「しっかりした目標」をたてようとすると、
その「しっかりした目標」のために時間とお金をつかって、
ついには「しっかりした目標」がたつ前にやめてしまうことになる。

「しっかりした目標」を立てると、そこから逆算して「しっかりした準備」に、すごく時間とお金をかけてしまう。せっかく「する」つもりだったのが、そのうち「しない」に……。
(『会社を離れても仕事が途切れない7つのツボ』伊藤賀一 青春出版社 2020年)

大隈塾の講義が終わり、伊藤さんから本をいただいて読んでいると、
伊藤さんを大隈塾のゲスト講師にと企画したリホのことがアタマに浮かび、
リホは推薦入試を受けたけど失敗し、
そこからむちゃくちゃがんばって一般入試で早稲田に入った。
そのときにスタディサプリを使っていて、伊藤さんの講義を受けていた、
ということを思い出した。

思い出したら、はっとした。
たまたまリホはわたしが住んでいる岩手の釜石高校の出身だからそんなストーリーを聴くチャンスがあったけど、
大隈塾を受講している70人の学生たちのストーリーを、
まったく知ろうともしていなかった。
しかも何年も、ただ目の前にいる「その人」だけを相手に、
なんかいっぱしのことをしている気になっていた。
「学生たちが主役」といいながら、
主役たちのストーリーを知ろうともしていなかった。

仕事はパンパンだけど、とりあえず優先順位をつけて、
いまいっしょに学んでいる学生たちのことを知るためのマイプロジェクトを立ち上げよう、と思った。