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どんだけの便利をたった一枚のカードで失うのか

クレジットカード会社からメール。
「不正利用の可能性があるため、
カードの利用を一部制限いたしました。
お客さまご自身のご利用であるかを
ご回答ください」

フィッシングメールだと思って、放っておいた。
メールはgoogleのgmailを使っているが、
gmailはけっこうな割合でフィッシングメールをさばいてくれる。

gmailも突破してくる猛者がでてきたのか、
そういえば最近はSMSでもフィッシングが飛んでくる。
電話もかかってくる。カニを買ってくれ、と。
「前回、応援消費でお世話になりました」
とかいわれれば、募金とか応援とかクラファンとか、
知り合いがらみでちょっとした出金とか購入をするときがある。
そのときほぼ、PCかスマホとクレジットカードとインターネットを使う。

カニなんて買ったかな? いや、買ってない。
海産物は釜石か周辺の漁場のものしか買わないはずだ。
なので、どこかで番号が漏れてるのだろう、
カニは詐欺だと判断、その番号をブロックした。

さて。
カード会社からのメールが来た翌日、
ある支払いをしようとしたら、
クレジットカードが使えない、ことになっていた。
あのメールは本物だったのかあ。

メールを見直すと、
「ログインや個人情報の入力は不要です」
の文言が、がぜん本物っぽく見えてくる。

開けてみると、まったく身に覚えがない利用だった。
知らないショップにUSドルで支払っている(未決済)。

カードを止めることに同意し、
暗澹とした気分になった。

暗澹としたのは、不正利用されたことではない。
これから始まるクレジットカードなしの暮らしと、
その先にある面倒な手続き。

PayPay変えなきゃ。
Amazonも。電気も。
そのほかのECサイト、クラファンサイト、
飛行機や鉄道の交通系。

3日前、東京駅近くの緑のコンビニの、無人店舗で買い物をした、
スーパー、コンビニではセルフレジを使う。

どんだけの便利を、たった一枚の信用カードでなくしてしまうのか。

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