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自分のことを言語化できるのが一流

イチローが「一流」なわけ

イチローは、自分のバッティングを言葉で説明できた。
ピッチャーの何に注目し、どのタイミングでバットを振り始め、
身体のどの部分の筋肉をどのように使って、
バットをどの角度で振り出して、どの部分でボールを当てて、
そのあとはどういう筋肉を動かして、ボールを狙ったところに運ぶか。

日本のプロ野球にいたころはまだ、それができていなかった。
メジャーリーグにいって驚いたのは、
一流のバッターはみんな、自分のバッティングを言語化できていたこと。
それに気がついて、自分も言語化にチャレンジして、
自分のバッティングを言葉にできたとき、
「一流の選手になったと思った」
と。

「頑張る」、からサイエンスへ

スピードスケーターの小平奈緒さんは、
中学高校からトップ選手だった。
普通なら高校を卒業したら実業団のチームに入り、
給料を得ながら、整ったトレーニング環境で自らを磨いていく。
のに、小平さんは進路先を実業団ではなく、
信州大学にした。
信州大学のスケート部では、バイオメカニクスをもとに「結城理論」といわれる特異なメソッドを持つ結城匡啓教授がスケート部を指導していた。
小平さんは
「スポーツを『頑張る』以外で結果を出せるように、
サイエンスを知りたい」

と、信州大学に進学。
ちなみに高校は、伊那西高等学校進学コースに在籍していた。
伊那西高にスケート部はなく、同好会でインターハイと全国ジュニア大会で優勝している。

自分のことを言語化する

信州大学スケート部では、「技術討論会」が行われていた。
選手それぞれが、自分のスケーティングをプレゼンテーションして、そのあとダイアログしていた。
自分のスケートの技術を言語化していた。
「感覚を言葉にすることによって、感覚がさらに育っていくのが実感できた」
と、講演では語っていた。

つまり、普段のトレーニングでスケーターとしての身体と技術をアップデートした上で、
技術討論会で新しい知識を取り入れ、感覚をより研ぎ澄ます。

言語化は自分にとってプラスになるだけではなく、
「チームの共通言語になる」
と。

たとえば、スタートするときに、
「氷の10cm下を蹴る」
で、チームのみんなが、ロケットスタートのやり方、
スタート時の力の入れ具合をシェアすることができた。

「ずっとそうやって、コミュニケーションをとりながらスケートをしてきた」

自分の走り方を観察して、内省して、言語化する。
野球もスケートも、サッカーもラグビーも、
みんな同じ。

とすればこれを応用して、
自分の仕事の仕方を観察して、内省して、言語化する。

自分の生き方を……、
ということか。