6月にはいって、ゼミ生たちの就活が実り、
ぞくぞく内定をもらっている。

人によって、
ああ、そうだよな〜〜、
と思う場合もあり、
へ〜、なんで？
とびっくりする場合もあり。

３年生以下はそれを聞いても驚かないし、意外にも感じてない。
「だって、３年で辞めてほかに行くつもりでしょうから」

そりゃまあそうなんだろうけど、
実際そうそううまくはいかない。

大企業に勤めて経験とノウハウをつんで、
それをもってベンチャー企業にいき、
数年で経営チームに入り、
自分のやりたいことを実現する。

大企業にいると、会社のモノサシで考え、
会社のモノサシで行動する。
会社が変われば、自分もそれに合わせる。
会社に自分を合わせる。

自分のモノサシで考え、自分のモノサシで行動する。
会社は、自分の意思とモノサシで変えていく。
会社が自分に合わせる。

大学生は大学生なりに、計画性をもってキャリアを考えている。
いきあたりばったり、どこでもいいからいい会社に入る、
というのはない。
というか、大学の質によるんだろうが……。

問題は、計画は必ず破綻する、ってこと。
破綻したときに、どうするか。
破綻したときに、いくつモノサシを持っているか。
ひとつのモノサシが狂えば、
別のモノサシを使う。
ひとつのモノサシだけではなく、
いくつかのモノサシを組み合わせる。

あとは行動力と、
未来を信じる忍耐力。

かな。
「たくましい知性」だな。