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良いサービスなんだからもうちょっと……

昨日も子育て(支援)ママさんたちからお話をうかがった。

このテーマは奥が深い〜。
(子育てパパにも聞いてみたい)

釜石市の子育て応援事業のうち、
ふたつの事例について意見を聞いた。

ひとつは、「ホッとカード」。
産後ケアやファミリーサポートなどが受けられる。
たとえば、子どものあずかり、保育園や学校と自宅間の送迎、
冠婚葬祭やイベントでの託児、
買い物や美容院などのリフレッシュのための託児
といったサービスが受けられる。

これらは、1時間あたり500円。
「ホッとカード」は上限30,000円のサポートで、
利用者が妊婦だったり、1歳未満の弟や妹がいる場合は、
上限額が50,000円になる。
なかなか潤沢なサポートだと素直に思う。

だけどどうかな、というポイントもあって、
カードを取得するには申請する必要がある。
しかもオンラインではできなくて、
わざわざ市役所か出張所までいって、
紙の申請書に書いて、申請する。
そして、カードは即日発行してもらえるわけではなく、
しばらく時間をおいて、
市役所から電話で「できたましたよ」のお知らせが来てから、
市役所まで取りにいかなければいけない。

申請は市のホームページから申請書をダウンロードして、
プリントアウトして、書き込んで、郵送することもできるが、
ネットで申請書をダウンロードできるのなら、
そのままネットで提出できないものなのか。

ママたちからは、
「おむつも買えるようになればうれしいし、
なんに使っていいか、選択肢がもっとあればいいのに」
という意見もある。

つぎに、「アクセス支援金」。
正式には「妊産婦健康診査等アクセス支援助成金」。
出産や検査のための経済的負担を軽くするため、
交通費と出産時期の宿泊費を支援してくれる。

上限額は50,000円。
これもなかなかのもの。

だけどこれもどうかな、がある。
タクシー代出すよ、といわれても、
タクシー会社は夜中に営業していないし、
昼間でも乗車拒否される人もいた。
陣痛がきて赤ちゃんが生まれそうだ、
「急いで病院にいかなきゃいけないからタクシーお願いします」
といったら、
「そんな切羽詰まったときに利用されても困る」
という理由からの乗車拒否だったらしい。
コントかよ、と思うけど、実話とのこと。

せめてタクシー会社への研修や備品を用意するとか、
救急車は使っちゃいけないというけど、夜中は使っていいよとか、
対処の仕方はあるんだろうな。

ママたちは、あれくれこれくれもっとくれ、と要望しているわけではない。
サービスを設計したときにはみえてなかったであろう不便(不具合)を直して、
使いやすくして欲しい、ユーザーにやさしくして欲しい、
ユーザーフレンドリーになって欲しい、
といっているだけ。

せっかくいいサービスをつくったのだから、
ユーザー(市民)の声を聞いて、手直ししていきましょう。