小さく始めて、小さく維持する

終わりゆく資本主義を見据えて、今後の身の振り方を考える数日間。ここ数週間の間に、よく行くエリアのカフェや飲食店が閉店しているのを何軒か発見し、「ここ閉まっちゃったんだ」(がっかりorそれはそうかもね、両方ある)と思うことがありました。都心の賃料の高いエリアで飲食店(だけでなくあらゆるお店)を運営し続けるのはなかなか大変なのだろうなと悟りましたね。経営不振だけが原因かはわかりませんが、おそらくそうだろうと思います。初期投資もかかるし賃料も人件費も食材費も…となると、大きな資本なく数店舗を維持するのはなかなか大変なことですよね。

これからやるぞというスタートアップベンチャーであったり、小規模の飲食店やお店は、大規模化・チェーン化を目指すのではなく、「小さく始めて、小さく維持する」を意識する方が賢明なのではないかなと思います。資本主義の終焉と「共同創造」の幕開け一人一人が「お金の幻想」から目覚めようの2記事にも書いたように、これから経済成長は見込めないですし、大きく広げるのはリスクの方が大きすぎると思うんですよね。大企業とそれ以外というのはそもそもの成り立ちが違うわけで、素人が始めた会社やビジネスが大企業のようになる確率はほぼゼロです。同じ「会社」というくくりでも、違うものだと考えた方が良いでしょう。大企業は財閥系が多いですし、国とツーカーなわけですからね。「大企業・国・マスコミ・銀行」(=支配層)というくくりで見ていく必要があります。

素人が下克上で支配層になる確率はほとんどなく、生まれがものを言う世界です。大企業のトップなどには「○○家末裔」といったお家柄の方々が多数いらっしゃるわけです。モノが売れない現代において、ましてや素人庶民が大企業のようになれるはずはなく、自分達が向かう方向性についてはしっかり意識しておく必要があると思うんですね。数を追いすぎること、大きくすることだけを目標とするのはもう完全に時代錯誤だと言えます。そのことは「拡大・成長」モデル、終焉の兆しという記事にも書いています。数や規模を大きくすることよりも、やはり中身、「質」を重視する傾向はますます高まると思いますね。安っぽくてすぐにダメになる大量生産で作られたものよりも、丁寧に作られた自分の心が豊かになるようなものを少しだけ、大切に使うという意識。身のまわりのものを手作りできるようなサービスなども良いかもしれません。私も味噌作りの講座などに行ったり、友人に連れられて陶芸教室にも行きましたね。そういう活動はやっぱり楽しいし、心が豊かになる感じがしました。

これは私の考えで普遍的なものではないかもしれませんが、今から何か始めるのだとしたら、いきなり大きな借金をして大規模に初期投資するようなことはやはりリスクが大きすぎると思います。また、運営するだけで固定費がかかりすぎるようなものは、素人庶民にはハードルが高すぎると感じますね。先日友人と街を歩いているときに、移動式のクルマのカフェが停まっていて、「あぁいうのいいよね」と話をしたんですよね。初期投資・維持費が安く、移動もできるという身軽さ。人が集まるイベントなどに移動して出店すれば結構な売り上げになると思います。尊敬する高城剛さんも「ノマドノマド」とよくおっしゃられていますが、身軽さって大事だなと改めて思いますね。数を追う、大規模化、チェーン化の流れはもう限界にきています。組織から個人の時代へと向かう流れの中では、「小さく始めて、小さく維持する」(そして小さく閉じる)といった身軽さや低リスク感、数よりも質重視の方向性に向かうのが時代の流れなのかなと思いました。

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