人は12足のわらじまで履ける

昨日はいつも通っている自然医学の講座。始めに受講者全員のシェアタイムがあり、ここ最近の近況を一人一人話します。私もこのnoteに書いているような心境や状況の変化を話しました。ライターや書く仕事をやっぱりやりたいということ、講座の中でカウンセリングやヒーリングを習ってきたが、私は何になりたくて、どんなモチベーションで講座を受けているのだかわからなくなってきた、といったことをシェア。それを受けて、先生が「人は12足のわらじまでは履けると言われているよ」と言ってくださいました。世の中に名を残してきた天才、偉人は一つのことだけに長けていたわけではない、と。

「パラレルキャリア」という生き方の記事にも書きましたが、これからは複数の好きな仕事をいくつも掛け持ちするライフスタイルというのが、もっと一般的になるような気がしていて、その方の可能性があるジャンルはすべて仕事にできるし、なりうるという考え方が広く普及しそうです。日本ではまだ、一つの仕事に従事することや、一つの仕事を長く続けることに価値がある時代のように感じますが、その辺りの固定概念を一度捨てて、まっさらな状態で「仕事」や「キャリア」を考えると、「掛け持ちせず専業で一生その仕事だけをやる」という発想が、いかに凝り固まって柔軟性がないかということに気づきます。従来的な働き方でも全く不満もなく、自分には天職だと思える人もいるので本当に人それぞれなのですが、窮屈感、閉塞感を感じている人は「パラレルキャリア」的な生き方を模索してみても良いと思います。

「2足のわらじ」という言葉があるように、2つくらいまではできるんじゃないかな~、というのは誰もが肌感覚として思うことだろうと思います。昨日の話だと「12足」です。12種類くらいの仕事までならできるということ。同時にやろうと思わなければ、確かに一生のうちに12種類くらいならできそうな気がします。昨日出ていた話としては、一般的な日本の子育ての仕方にも問題があるということで、早くから専門性を決めさせようとしたり、できない部分ばかりにフォーカスして「あんたは本当にダメなんだから」といった言葉を小さいうちからかけてしまっている親が多いということ。12足のわらじまで履けると思えば、小さい頃にちょっとくらいできないからといって「ダメよ」「できない」といって可能性を摘むことはないわけですし、むしろできる部分を見て褒めて伸ばし続ければ、それが全部仕事になる可能性もあります。「専門家になるには一つに絞らなければならない」というのは思い込みですし、小さいうちに決めつけるのは時期尚早という気がします。

転職についても日本ではあまり回数を重ねるのは良くないと一般にはされていますが、22歳やそこらの就活でたまたま内定を得た会社で一生働き続けることが良しとされていることの方が私には違和感です。人は思った以上に自分のことをわかっていなくて、ましてや大学生くらいの自己分析じゃ何もわかっていないに等しいわけです。社会人になってから「このままこの会社に骨をうずめるのだろうか?」「本当にこんなことがしたいんだろうか?」と思う機会が必ずあると思います。そのちょっとした違和感を大切に、転職、副業、掛け持ちなど様々な可能性を視野に入れて、仕事やキャリアを柔軟にとらえていくと良いですね。

私のように、あれもこれもやりたくて専門なんて絞れない!いろいろやりたい!という人はたくさんいらっしゃると思います。それは当たり前で、人は誰しも複数の分野にまたがる無限の可能性を持っているからです。ただ、それに気づいて活かせるかどうか、あらゆる可能性の芽を摘まずに大切に扱えるか、だけなのだと思います。日本人は特に「私には何もできない…転職してもどこにも雇われない…ましてや一人でなんて無理…」という自己肯定感の低い価値観を持っている人が多く(私もそうです)、ついつい自分を低く見積もってしまいがち。「12足のわらじまで履ける」、そう聞いてもなお副業禁止の組織で一生働く道を選びますか?それでも組織で働くという選択もOK、それなら他にやりたいことがあった!と仕事を辞めてもOKです。私はどんな生き方を選択する人のことも否定も肯定もしませんが、一人一人が心豊かに生き生きと暮らせる社会になれば良いなぁというのは常日頃思っています。やりたいことたくさんあるけど、せいぜい2つくらいまでに絞ろうか…と自分の可能性を摘んでいるのは他でもない自分です。すべての人がその方の能力や才能を最大限に発揮できる生き方ができることを願っています。

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