子どもの純粋な夢、残酷な現実、何も言えない大人…

世の中のしくみを知るようになってから、子どもの純粋な夢やピュアな思いに対して、モヤモヤした気持ちを感じることが多くなりました。「貧困をなくすために国連(機関)で働きたい」「病気の人を助けるために医者になりたい」「人々に夢を与えるようなアイドルになりたい」…といったような類のものです。私は普段子どもと関わることはないのですが、テレビでそういうようなことを言う子を見聞きしたり、そういう思いで何かに向かって頑張っている人がいるという現実を悟るたびに、ため息が出る思いがします。

国連は悪魔的機関だよ、病気は医薬業界が作っている側面もあるんだよ、芸能界は闇だし実質性産業だよ…などと言えたら少しは楽になるのかもしれませんが、もし実際に上記のような夢を語る子どもがいたとしても絶対に言いませんし、モヤモヤしたままスルーするだろうなと思います。私はこの先の人生において子どもを持つ予定はありませんが、もしそれが我が子だった場合…と思うと本当に複雑な気持ちになります。大人になる上でいつかは悟らなければならない現実とは言え、子どもが知るには残酷すぎるし、せっかく芽生えた思いを摘むのは良くないのではないか、わざわざ教えなくても大人になる過程で自然に知るようになればそれで良いのではないか、という思いがよぎりそうです。

ただ…その選択が場合によっては命がけのものとなることもあるので、夢みたいなことばっかりじゃないよー、と言っておく必要はあるようにも思います。特に芸能関係などはキラキラした面しか見ずに憧れている場合もあり、現実とのギャップが大きい上に、本当に命がけで活動することになるので(ヤ○ザのフロント、奴隷的契約)その辺りは教えておいた方が良いかもしれません。警察、消防、自衛隊なども命がけの仕事ですが、それは職業の性質上そういうものだという覚悟があるはずなので、芸能系とは少し違うかなと思います。あとこの辺りはよくわからないのですが、子どもが純粋な気持ちで医薬業界を目指す場合、というのはやはりその親も医薬業界を信奉している可能性が高いものと思われ、仮に親が医薬信仰に染まっていない場合、子どもがそのような職業を目指そうとするのだろうか、という疑問があります。やはり子どもは親の考え方、価値観の影響を強く受けるので、親自身がものがわかっている人であれば、子どもも自然とありのままの現実を直視することができるようになるのかもしれません。であれば、現実には上記のような葛藤が生じる場面は少ないということになるのでしょうか(ぐるぐる…)。

私の家族は今でも世の中のことに気づいておらず、方便の世界に染まり切っている人たちなので、このような葛藤は一切なかったでしょう。私自身が大人になって世の中のことを知ったとき、ショックもありましたが、もっと早く知っていればと思ったのも事実でした。ただ、じゃあ本当にもっと早く知る機会があったとして、その現実を受け止めきれたかというとどうだろう、とは思います。25歳過ぎてある程度社会についてもわかってきた頃だったから受け止められたのかもしれません。現実を受け止められる時期というのは、実際の年齢というよりは、精神年齢が重要だと感じます。子どもであっても精神的に成熟している子であれば、現実を受け止めて、早いうちから世俗的な方便の世界に染まらない生き方ができるかもしれません。もしかなり早熟な子がいて、親は気づいていないのに中高生くらいでこの世の闇に気づいた子がいたとしたら、ものすごく生きづらいと思うし、周囲に理解者もいなくてとんでもなく辛いのではないかな…とまた要らない心配をしてしまいます。今は情報社会なので、きっとそういう子もいるんだろうなと思いますが。

最近は何かにつけて「自由意思」と自分に言い聞かせている節があり、現実を伝えることはあったとしても、他人の意思には介入できないというか、自分の考えを押しつけることはできないんだよなぁと、随分腑に落とせるようになってきました。上記のようなケースの場合、「医薬産業なんて碌なもんじゃない!病気を治すと見せかけて実際は病気を増やしている!自分たちの利益しか考えていない業界なんだ!医者なんてなるな!」などと親の考えを押し付けてしまうのはやっぱり良くないというか、ちょっと極端でヒステリックなので逆に反発されそうな感じがします。もっとさりげなく世の中のことを伝えていけたら良いんでしょうね。「こういう有名なお医者さんって、製薬業界からたんまりお金をもらっているんだって。そういう人が勧める薬って信用できるのかな?」みたいな感じで声掛けをしていくのが良いんでしょうか。世の中のことを知った人は知ったなりに、まだ気づいていない純粋な人たち(特に若年者)への対応に熟慮が必要なんだなぁと思う次第です。

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