迷走の原因は「早く」と「もっと」

よく、業績が悪くなったメディアや企業などが今までとは違った本質的ではない方向に路線変更すると「迷走している」と言われますよね。個人の単位でも迷走している、と感じる人はいるかもしれません。私も迷走しているのかもしれませんし(笑)、これからするかもしれません。なぜ企業や人が迷走してしまうかというと、原因は「早く」と「もっと」に他ならないと感じています。

以前「早く、早く」が招く無数の悲劇という記事を書きましたが、「早く、早く」というのはエゴの声で、大いなる宇宙の流れや自分自身を完全に信頼できていないからこそ聞こえてくる声だと思います。私自身も「早く、早く」の声に惑わされることは多々ありますし、ついつい焦ってしまうこともあります。今の自分に必要なのは「忍耐力」という記事も書いたことがありますが、結果を早く求めすぎて焦ってしまうときは、一呼吸おいて忍耐する必要があり、我慢はするな、忍耐せよ!の真意の記事にも書いたように、機が熟すのを待つのが一番の解決策だったりもします。種をまいてからすぐに野菜を収穫することはできないし、味噌を仕込んですぐに発酵が進むわけではないですから。自然界は全然焦らないんですね。待つことすら楽しんでいる感覚もあります。

10月くらいまでは私の中にも焦っていた感覚はありましたが、上記に引用した記事に書いたとおり、9月、10月のエッセンスの個人セッションで両方とも「忍耐力」のエッセンスが選ばれ、それを使い続けていたところ(今も)、11月は忍耐力の話は全然しなくなりました。私の中にも焦る感覚はすごく薄れてきたように思います。かえってマイペースすぎてのんびりしすぎなのでは?と思うこともありますが(笑)、焦って良いことは何もないというのは実体験からも思いますし、じっくり腰を据えて物事に取り組む姿勢も時に必要かなと感じます。ネット上ではスピード感!とか考えている暇あったら何かしろ!とかってよく言われてますけど、あまり煽られすぎず、自分のペースで進めていけばいいと思っています。

もう一つの迷走の原因は「もっと」ですよね。エゴと言えば不足感を感じては「もっともっと」と欲望をかきたてるもので、私たちの今の社会はこの不足感を刺激して「もっともっと」とモノを買わせるような意識にさせられています。エゴが暴走するように煽られていますね。物質的に豊かな時代に生まれた有難さにも書いたように、物質的にはほぼ完璧といっていいほど満たされているにもかかわらず、なぜか不足感を常に感じざるを得ないのは、意識をコントロールされているからであり、どこまでいっても足りないし、ここで満足してはいけないという思い込みすらあります。満足したら成長が止まる!と洗脳されていますよね。「拡大・成長」モデル、終焉の兆しにも書きましたが、今後は数字に追われすぎるのをやめ、従業員のES、消費者のCS向上に方向転換できた組織が生き残るのではないかと思っています。

エゴが暴走しすぎると、ハートのエネルギーが弱まってしまいます。このことは11月中はずっと書いていましたが、エゴ優位になりすぎた私たちは、もっとハートを活性化させる必要があると感じています。エゴとハートのバランスが明らかに崩れていて、何でもかんでも「早く」「もっと」と成果を求めるあまり、大切なハートの声が聴けなくなったり、相手にとって本当に良いことをしようというよりは、計算計算、どうすれば儲かるか、ということばかりに意識を向けてしまいがちになります。そして「迷走」するわけですね。それは魂とつながっているハートの声を無視しているのだから当たり前で、エゴの言いなりになると宇宙の流れに反してくるのでうまくいかなくなるに決まっています。宇宙の流れと自分自身を完全に信頼するというのは、この現代においてはなかなか難しいことのように思いますし、「忍耐」できないからこそ、グレーゾーンな方法を使ってみたり、行き過ぎると完全アウトなことをしてしまう。やっぱりすべての原点は「信頼性」にありです。「早く」「もっと」のエゴの呪縛から解き放たれ、本質的で「ハートフル」な企業や個人が活躍するようになってくるのは間違いありません。

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