現代詩 硬派にいきたいんだ

現代詩 硬派になりたい
村崎カイロ

どうせ僕は背が低くて
猫背で撫肩で
近眼で牛乳瓶の底みたいな
眼鏡をかけてるし
自分のこと俺なんて
呼べるキャラじゃないし
女の子が着いてくるタイプじゃないし
むしろどちらかと言うと頼み込んで
着いていく方だし

居場所はいつも端っこで
何をやっても目立たない
居場所はいつも端っこで
何をしてても気付かれない

それでも硬派になりたいんだ
肩で風を切って
往来の真ん中を歩きたいんだ
分かるだろうか
君にこの気持ちが

男が男に惚れるような
格好良さってあるじゃないか
自分を曲げない信念と
人を愛する大きさと
朗らかに笑い飛ばせる剛直と
格好良さってあるじゃないか

しかしながら僕はといえば
居場所はいつも端っこで
レストランの注文も
いつまでも取りに来てくれない

それでも硬派になりたいんだ
肩で風を切って
往来の真ん中を歩きたいんだ
男が男に惚れるような
格好良い男になりたいんだ
分かるだろうか
君にこの気持ちが

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ムラサキ

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