年末のゲボゲボと今年の展望

年末の失態

8年ぶりだった。
小学校の同級生と久しぶりに集まった。
居酒屋に行く前にコンビニでウコンを調達。
これがいけなかった。ウコンを過信しすぎた。

今回集まったのは、3年前コロナで出来なかった同窓会をそろそろやろうっていう計画を立てるためのもの。
私が通っていた小学校は小さかったため私の代の同級生は全部で19人しか居なかった。
今回集まったのは4人。元々、7人での予定だったがインフルにかかったり、仕事の都合がつかなかったりと、だんだん減っていき最終的に4人になってしまったのだ。
女子2人、男子2人。合コンみたいになった。
もちろんそんな雰囲気にはならず、終始幼なじみのような調子で飲み会は進んだ。

8年前に同窓会を開いた時、A君は結婚してもうすぐ子供が生まれるというタイミングだった。
「もう2年生?」という問にA君は、たぶん…と答えた。
8年の間に離婚していたのだ。
なんとなくバツが付きそうな感じはしていたが、本当についていたのには驚いた。

そんなA君と仲のいいB君は輝かしいほどにスキンヘッドになっていた。
居酒屋の少し暗めの照明でさえ、こちらの目を攻撃してくるほどの光を放っていた。
8年前、彼の頭には後退しつつも一生懸命髪が生えていた。しかし、おでこはかなり広くなっていた。
潔い!まさにその一言に尽きる。
隠しも誤魔化しもしないその頭は、逆にオシャレに見えた。B君はずっと独身だ。それは現在進行形で更新中だった。

大好きなポテトや砂肝をつまみつつ、生中、ハイボールと胃に流し込んでいく。
と、ここでBくんのお母さんが居酒屋をやっているとの情報が。
早々に切り上げて、2次会に進むことになった。
場所はもちろんBくんのお母さんの店だ。

そこは、細い通りに何件もの店が連なって営業している『なんとか通り』という飲み屋街だった。
昔ながらのオレンジ色の看板に漢字一文字の店の名前が書いてある。渋い。
友だちとじゃ、こんな飲み屋街来れないので新鮮だった。
ガラガラと引き戸を開けるとカウンターと小上がりにテーブルが2つあるこじんまりとした内装だった。

A君はよく来ているらしく、ウイスキーのボトルをキープしていた。
A君にハイボールを作ってもらった。
Cちゃんはレモンサワーを飲んでいた。
この日が年末最後の営業日だったらしく、残っている材料で焼きそばやら焼きうどんを作って出してくれた。
大皿をがっしりホールドして食らいついた。

この辺りから記憶が不鮮明になってくる。
カラオケがあり、トイレから戻ってくると私の十八番の『ムーンライト伝説』が流れていて、マイクを渡され歌った。
その後もう一曲、『雪の華』かなんかを歌った記憶が少しだけある。
たぶん、それが23時過ぎた頃だったか…次の記憶はそこから3時間程経った後のことだ。

完全に寝ていた。
寝ていたというか気絶したに近いくらい、眠くなった記憶が無い。横になったことすら覚えていない。
私の上には、みんなの上着が布団のように掛けられていた。
寝ぼけて起きた私を襲ってきたのは強烈な吐き気だった。トイレに直行し、さっき平らげた焼きそばやうどんを放出。
トイレが和式だったにも関わらず、この形吐きやすいなぁと思っていた。完全にアウトだ。
跨ぐ所に絶対手ついてだろうな。汚い。

とりあえず吐いて、少しスッキリしたところで飲まないB君の運転で家まで送ってもらった。
楽しかったけど、なにが楽しかったか覚えてない始末。
こんなに酔ってるのにメイクを落とすことだけは忘れなかった。そのまま布団に沈むようにダイブし朝を迎えた。

地獄はここからだった。
朝、目を開けた瞬間。
湧き上がる吐き気。
「うっぷ…うっぷ…」を繰り返す。
トイレに行こうとしたが、少しでも体を動かすとそのままリバースしてしまいそうな恐怖でなかなか動けなかった。
ここまでの二日酔いは20歳くらいに加減を知らずに飲んだ次の日以来だ。
もういい歳なのに、あの頃の失態を堂々と繰り広げていた。
なんとかトイレに行ったが、出るものがなく空気を吐いただけだった。

この日は大晦日だというのに、年越しそばを食べる頃まで二日酔いは続いた。
髪も体もタバコの煙と独特の変な匂いに包まれてベタついてたし。
お風呂入るのも、歩くのも、トイレ行くのも苦行だった。

本番の同窓会では、こんな失態晒さないように本気で気をつけようと心に誓った年末だった。

今年の展望

今年はいろいろ書いてみようと思う。
年末までに自分の黒歴史を書き上げてアップ出来た。飽き性の私にしたらすごい奇跡。
書きたい題材はたくさんある。
それがなかなか完結まで行かず、日の目を見ずに終わることが多々あった。
今年はしっかり完結させて、多くの人の目に触れる作品を送り出したい。

あと、これは今年ではなく今後の展望。
私も小さな居酒屋をやりたい。
息子が大人になって、友達を連れて来られるようなそんなお店を開きたいなと、B君親子を見てそう思った。

今年の年末までに何本の作品がnoteでお披露目されるか、結果が楽しみだ。
皆様、今年もよろしくお願いいたします。



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