本を読もう。めんどくさいけど得するぞ。

私は本を読んでこなかった人間だ。


読むといってもファッション誌と音楽雑誌くらいだった。

社会人なりたての頃は、本屋でビジネス系の本を立ち読みしているサラリーマンを斜めに見ていた勘違いの反骨精神を持ち合わせた人間だった。

 

* * * 


そんな私は社会人2年目の終わり、22歳くらいから、なぜか突然本を読むようになった。(高専卒なので社会人なりたてが20歳くらいになる)

 

きっかけは覚えていないが、地域活性に関心を持ち出して山崎亮さんの『コミュニティデザイン』を手に取ってみたり、仕事で絶望的な文章力が壁となったため(提出書類はだいたい真っ赤で何往復もした)、ほぼ日で連載がされていた山田ズーニーさんの書籍を読みだしたのを覚えている。

 

今では読書は当たり前の習慣で、暇さえあれば本やKindleを読まないと気がすまなくなってしまった。

1年は約52週あるので、年に100冊以上は読んでいると思う。多いときでは年に300冊読むこともあった。

 

 

本を読まなかった私が、本を読んで知ったこと

著者がもっている知識や考えに触れることで、「こういうときにはこうしたらいい」という最良のケースが溜まっていき、迷うことがなくなってくる。

 

例えば、


文章術の本を読んで、わかりやすい文章の書き方や、読み手の視点を獲得したり、

雑談の本を読んで、気持ちのいい対人コミュニケーションの方法を知ったり、

ロジカルシンキングの本を読んで、ものごとを分解してから考えることを知り、

クリティカルシンキングの本を読んで、「そもそも何?」「本当にそれでただしいのか」と規定のフレームワーク外を考える大切さを知り、

アイデア発想の本を読んで、情報の組み合わせでアイデアはつくれることを知り、

行動経済学の本を読んで、人間は不合理な判断をする動物なのだなと知るのです。

 


ある意味、「悟り」みたいになって、要らぬストレスを抱えるなんてこともなくなります。「そういうもんだからね」と認識でき、そのまま受け止められるからです。

また、知っていることが増えてくると、世の中や人間のことがよくわかって楽しいというのもある。

子供のころに軽い知的好奇心と暇つぶしで百科事典を読んだり、ゲームの攻略本を読む感覚に近いかもと思います。(FFのアルティマニアシリーズが懐かしい)

 

 

 
血肉にさせる読書術

読書術と言えるかはわかりませんが、私はこんな感じ読んで血肉になるようにしています。


・「!」ってなったポイントを探すようにして、付箋をもちながら読む(なんか良いのないかなと思いながら読むのが大事)

・「!」ってなったポイントをマーカーで線を引く(昔、学校で定規でまっすぐに線を引きなさいと言われた記憶がありますが、単なるまっすぐな線になんの意味もないですよね)

・「!」ってなったポイントがあれば、本に直接書き込む(本はどんどん汚そう)

・ポストイットに「読んだ日」と「読後感想メモ」を書いて本の中に貼っておく

・全部読み終わった後に、付箋を貼った箇所だけもう一回読み返す(エビングハウスの忘却曲線的におすすめ)

・数日後や必要に応じて、付箋の箇所を何回も読み返して血肉にする(エビングハウスの忘却曲線的におすすめ)

・「当たり前じゃん」って思ってきたら付箋を外す

 ・読んでる途中でつまんないなって思ったらもうその本は捨てる

  


「本を読め、人に会え、そして旅をしろ」

本というものは、知見を広げてくれる最高の手段だと思う。

最高の本との出会いは、良い音楽を見つけたときと近いですよ。ビリビリきてと最高です。


以上、本を全然読んでこなかった者からの報告でした。

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