色々なことを思い出す

6年ぶりに家族旅行でアメリカのサンディエゴに来た。
すごく久しぶりで、異国だし、来たことがない都市だけど懐かしい気持ちになる。
ホームレスがたくさんいるガタついた道、音漏れしてる車、カウント式の横断歩道。
アメリカに来ると帰ってきたなあという気持ちがする。
別にずっと住みたいほどこの国が好きではないけど、この国に帰るとどうしても懐かしさがこみ上げてきて、細かいことを気に留めないこの国の雑さが大好きだ。

スーパーに行って食品をみると、ミス・ビカースタッフはたまに気まぐれでGold Fishのお菓子くれたなとか、ローザは落としたCheeze itしかくれなかったなとか、干しレーズンをよくおやつに持たされたなとか、マカロニチーズ懐かしいなとか、ヌテラをよくナッツがついた茶色いパンに塗って食べてたよなとか、このグラノーラバーの大豆は遺伝子組み替えなんだよなとか、trail mixを知らなかったせいで数学の宿題ができなかったなとか、、いろいろなことを回想してしまう。

色々な記憶が溢れ出してきて、懐かしくてうれしい気持ちになる。アメリカに住んだのは小学5年生の時にピッツバーグに住んだ1年間と、アイオワに高校一年生のときに住んだ3ヶ月間だけだけど、それでもその期間の記憶や思い出はどれも大好きなものばかりで、自分のアイデンティティの大きな一部だと思う。とくにピッツバーグの記憶をたくさん思い出す。

人生の中でわずかな期間しかいなかったのに記憶がたくさんあるのは、アメリカでの1年間が嫌な記憶が全くといってなくて、楽しいものだったからなのだろうか。それともどちらの都市も田舎で、限られた場所を往復していたからだろうか。週末に行くところは、いつも決まって2、3個のスーパーとショッピングモール1つと、一面色とりどりの石が飾られている鉱物コレクションがあって、なぜか恐竜の化石のレプリカが臭いカーネギーメロンミュージアムと、無料で乗れる360度回転VRジェットコースターと、背伸びをして脚の長さをズルをしないと乗れない空中自転車がある科学博物館だった。

不思議なことに12年間通いつづけた日本の学校の記憶も、幼稚園のときの記憶も信じられないくらい思い出せない、だから、ある時期の記憶がたくさん思い出せるというのは私にとってすごく奇妙だ。

サンディエゴを楽しむとともに、将来も定期的にアメリカのどこかしらの都市に旅行しに行きたいなと思った。自分にとってもそうする必要があると思う。

この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?