★文芸演習 小説創作ゼミ2 授業の狙い『精読編』作家のテクニックを盗む



ゼミ担当の松岡先生は、課題図書としてなぜ吉田修一さんの『悪人』を選んだのか?


【噛みごたえが保証できる作品】
・1年間を通して読める
・課題図書に指定されなければ、敬遠したくなる
・難解で、むずかしい
・解釈が分かれれば、なお良い



ということを当初は考えていたが…



純文学の大江健三郎さんは、初めてのゼミでは難しいだろう。松本清張さんのものは、名作は多いが少し古いので、時代背景がわかりづらいか。。。



などと考えて、純文学とエンターテイメントの領域を横断するような作品を選んだ。



「趣味の読者と、書き手の読書は違う」
要するに気合いを入れて、鉛筆か、赤ペン🖋を持ちながら読む!それだけで違う。


小説は映画と違い、早送りできない。新書は1〜2時間で頭に入ってくるが、そういうことも難しい。


しかし、小説はそのようなことはできない。エンターテイメント小説は読みやすくはなって来ているが、じっくり読んで欲しいと考えている作者も多い。



「読み飛ばされるつもりで書いたほうが良い」と言われることもあるが、このゼミでは、まずは物語を丁寧に、しっかり読み込んでゆく。



SNSのようにスピード感のある情報としては、小説を処理しないようにしたい。



月一回土曜のゼミの第5回までは、一章ずつディスカッションしていく。
(第6回はフリーディスカッションに設定)



読書メモを作成しながら読み進めよう。※付箋は膨大になるので避けたほうが無難と思われる。



「作家はなぜこの人称を選択したのか?」など、『考えながら』読もう。



読む→考える→自作に活かす

・一文の長さ
・句読点の呼吸
・漢字変換の癖
・独特な語彙



など、読んで、自身の学びになる点はたくさんある!
『悪人』の読みごたえは保証します(笑)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?