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『天使のいる図書館』小芝風花は好きなんだけども…ー昔、映画が好きだった。そして今も好きなのだ 60s映画レビュー(9)

http://www.toshokan-movie.com/

心ホンワカ映画の典型です。

主人公の図書館司書は真面目で仕事は的確にこなすのですが、相手の気持ちを推し量るのがやや苦手。その彼女の務める図書館に一人の上品な老女がやって来て…この老女との心の交流で主人公が成長していくというストーリーです。

主演の小芝風花好きです。この女優さんはこういうややコミカルで純情な役やらせると光りますよね。

NHKで放映されたドラマ10シリーズ『トクサツガガガ』は彼女の最高傑作だと密かに高く評価してます。戦隊特撮モノが大好きなOLの役。いい歳をして子供みたいな趣味なので、これを決して知られないように日夜努力している主人公が同じような「恥ずかしい」趣味をもつ人たちと知り合い、そして…。というストーリーです。

さて、本題の『天使のいる図書館』ですが、正直に言うと小芝風花のよさが生かしきれていない…という感想ですね。

なんでそうなるかと言うと主人公のキャラクター設定があまりに極端なんです。

発達障害的なコミュニケーションに問題のある図書館司書の役なんですが、話し方などがやや極端で現実的でない気がします。

確かにアスペルガーの方などにこうした話し方になる方がいるのは理解していますが、それを典型的な特性であるかのように誇張するのはあんまり見てて気持ちのいいものではないなあという感想を持ちました。

またもNHKなんですが、ドラマ『透明なゆりかご』の産婦人科で働く主人公(主演・清原果耶)も発達障害という設定でしたが、これは私から見てベストの脚本と演技でした。

小芝風花にもこんな感じでナチュラルに演技させて欲しかった。そうすればもっと彼女のよさが生かせたと思います。

ちなみに老女役の香川京子が素晴らしかった。こういう上品で美人のおばあちゃん役は適役ですね。




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