3年前に愛犬を亡くし、そこから立ち直れないでいる女性の鑑定をした。

あまりにも悲しみの只中にいらっしゃるものだから、最近1年以内くらいのお別れだったのだろうかなと思っていたらそうではなかった。

ペットがいることが当たり前の環境で育ってきたので私もそれなりに彼らとの『別れ』というものは経験している。
老衰、事故、病気・・いろいろあったから、いろんな別れを経験した。

悲しくて悲しくて

もう一生立ち直れないかもしれないと思うくらい悲しい別れもあった。だから気持ちはとてもよくわかるのだけれど、だけど3年・・・。

正直なところ3年は少々長い気がした・・。

席に着くや否や嗚咽が出るほど泣き出してしまった依頼者さん。そんな彼女へ霊視担当ひろの霊視が始まった。

ひろのnoteはこちら
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あのね、ママが僕の写真見ながらいつも泣いてるの。心配だから伝えて。

飼い主さんである彼女のことを心配する思いと、楽しかったことや嬉しかったことの思い出などたくさん伝えにきてくれた白いわんこのm君。

詳しい霊視内容はひろ本人がいずれnoteに書くんじゃないかなぁと思うのでここでは少し触れるだけにします。

お散歩の際の様子、オヤツの思い出、たくさん会話したこと、、、

あんなことこんなこといっぱい持ってきてくれたm君だったけど、一番伝えたいことは飼い主さんに対する心配の思いだった。

先ほどm君自身が伝えてくれたように、ママである依頼者さんはことあるごとにm君の写真を手に話しかけ、そして話しかけては泣くということを繰り返しているのらしい。

彼女から直接聞く家での様子もまったくそのような感じで、お家の中での様子はまるでまだm君がそこにいるかのような暮らしぶりだ。

m君の写真の周りにはお花やオヤツを絶やさず供え、使っていたオモチャや思い出の品をたくさん飾り、服もすべてキレイに畳んで置いてある。

3年前からちっとも時間が進んでないような、そんな気さえする現状だった。
さらに気になることが彼女の口から出てくる言葉。彼女が言う言葉はすべてm君に対するお詫びの言葉や後悔の言葉。

あの時ああだったら苦しい思いはせずにすんだのかも・・。
あの時ああだったらもっと長く生きられたのかも・・。

そしてさらには

私のところへ来てなかったらもっと幸せだったのかも・・。

このあたりで私はいつものようにタロットカードを展開した。
タロットカードで亡くなった人やペットからのメッセージなんてわかるわけがないのだけれど、この時はなぜか1枚とても気になったカードがあった。それは

優しい気持ちをやりとりした古い記憶

カップとは
愛、夢、気持ち、心を表すもの。
そんな愛の器に可愛いお花を入れて「はいどうぞ」って。そんな優しくほっこりするようなやりとりをした古い記憶を表すカードだ。

彼女はああすればよかったかも、こうすればよかったかもと悔やむ気持ちでいっぱいなうえに、お花にオヤツにと未だにm君のために出来ることを探し、それを欠かさず、絶やさずやり続けている。興味深いことに、そんな彼女を表すかのように、こんなカードも出ていた。

同じ6のカードでもこちらは物質のやりとり。実際に役に立つ物のやり取り。

まるで対比させるかのように出たカード。

私には亡くなった人や動物が見えたり声が聞こえたりオーラが見えたり、そういった力は無いけれど、この時はカードを通してm君が強くメッセージを伝えてきているような、よくわからないけどそんな気がしたので思ったことをそまんま伝えることにした。

こっちじゃなくて

こっちこっち

ママが僕を大切に思ってくれているその気持ちがとても嬉しいんだよ。それだけでじゅうぶんなんだよ。

＊

カードの内容を伝えながらも私は考えた。
亡くなってしまった愛する人やペットに対して生きてる者ができることってなんだろう。自分だったらどうするだろう。

いろいろ考えてみたけれど出てきたのはひとつだけ。
心配かけないこと
これしか思いつかなかった。

もしも私が死んだとして・・

自分の愛する人、大切な人が毎日毎日、私が死んだことで何年も何年も涙を流していたらどう思うだろう。「私がいけなかったのかもしれない」などと自分を責めていたらどんな風に思うだろう。

そうやって反対の立場になって考えてみる。

そんなの嫌だと思った。
そんなの悲しすぎる。

そう思った。自分の写真にむかって毎日泣いたり自分を責めたりする大切な人に対してとても申し訳なく思うだろう。

あなたのせいじゃないっ！ちがう！

って伝えたくて伝えたくて仕方がなくて
でも伝えることができなくてもどかしくなる。
その人のことが心配で仕方なくなる。

自分が死んだと仮定してそんなことを考えていたらギリギリと胸のあたりが痛くなってきた。
てことは・・・

生きてる者にとって亡くなった方へこの世でできることってやっぱり安心してもらうこと
それが一番大切なことなんじゃないだろうか。

霊視によるとm君はあちらの世界でお友達がたくさんいるようだ。(実際m君が亡くなった時期、立て続けにお散歩友達が亡くなるという事があったようで、そのお友達であるとのこと)
お友達がたくさんいるのなら、きっとみんなで楽しく遊んだりしたいはず。なのに遊ぼうと思ってもママが自分のことでずっと泣いてたら心配で遊びに行けなくなる。

だから

m君がひろや私を使って一生懸命伝えてきてくれたように、飼い主さんである彼女にも大切な愛するm君に届けてほしい。

お花やオヤツやオモチャじゃなく、安心を与えてあげてほしい

素敵な思い出をたくさんありがとう
私のことは心配しないでね
いつの日かそこに行くから
その時また会おうね

たくさん時間はかかるかもしれないけれど、彼女が精一杯の笑顔で心から伝えられる日が来ることを願ってやまない・・・。

【霊視&タロット鑑定】

娘のひろは霊視担当
母の私はタロット担当

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