旅立とう。君だけの物語へ——
2018年に発売され、全世界出荷＋ダウンロードが300万本を突破した「オクトパストラベラー」のシリーズ完全新作RPG。ドット絵と3DCGを融合した「HD-2D」のグラフィックが、さらなる進化を遂げて登場。
“ソリスティア”と呼ばれる新たな大地で、新たな時代に、新たな8人の旅が始まる。

｢もしゲームがドット絵のまま進化していたら…｣というifのもと制作されたプロジェクトで、HD-2Dというドット絵に現代の演出表現などを融合させた技術を使っている。
8人の主人公から成るオムニバス形式でタイトルのオクトパスはタコという意味ではなく、
Oct＝8 Path＝道 という意味が込められている。

漫画キングダムのような世界観に生きるヒカリ、
人々を笑顔のためにスターダムを駆け上がる踊り子アグネア、
世の中を豊かにしたい超イイヤツの商人パルテティオ、
裏切られて投獄され復讐に燃える学者オズバルド、
ボスの支配から自由になるべく盗賊ソローネ、
ドラマ相棒のような飄々とした立ち振る舞いで事件を解決していく神官テメノス、
生まれ育った島のために旅立つ天真爛漫な狩人オーシュット、
記憶を喪失し、旅の傍ら自らの過去を探す薬師キャスティ、
8人の主人公には紆余曲折ある物語を進めていきますが、どのストーリーも個々のキャラが立っており魅力的でした。
前作と比べると一人一人のキャラは立っている印象でした

前作との1番の違いは｢夜になる｣ということ。
ボタン1つで自由に昼夜の切り替えが自由にできる。
昼にしかできない行動や夜にしかいない町人などがいるのですが、夜の表現がとても綺麗なのでプレイ中の8割は夜にして遊んでいました。特に街中だけでなくフィールドの夜がとても綺麗で、夜は松明などの灯りと夜空の対比が幻想的でした。

まずキャラクターでいうと前作より等身が少しあがっています。これにより衣装の表現などが少し細かくなっていて、オブジェクトも進化してドットと3Dの融合をしているため今作は斜めからの表現もあります。
3Dが当たり前の時代になってきてドット絵を選択するのは退化と言えるのですが、まだドット絵の可能性を広げれる余地があったのは驚きました。

このシリーズを楽しくプレイするにあたってはHD-2Dという技術に理解があるかレトロゲームでも懐かしさや楽しさを感じれるのが条件になってきます。
ランダムエンカウントのコマンドバトルなので
特に目新しいものは無く新鮮さを求める人には合わないし、
昔の古き良きRPGを復活させたもので、
「残業は多かったけど昔の方がタバコの時間は自由に取れるし仕事は楽しかったよね」
という話と似通ったもので現代の考えとはそぐわないものだと思います。
前作からの刷新的なシステムや、今流行りのアクション性などを期待するのは間違っていると思います。
前作より遥かにライト向けになっているし
個人的には前作合わなくても今作は面白いかなと思うのですが、
システム面での改善はあっても進化は感じられない作品なので、
前作が合わなければPVを見ただけでもう二度と手に取らないんだろうなと思いました。

仲間が8人いるだけあってそれぞれの装備が必要、
最終章では8人のキャラを使わないといけないので8人全員のレベリングと装備収集が必要になってくる。
レベリングが好きな人は何も問題はないですが、
そうでもない人はレベリング方法と自分のキャラにあった狩場を見つけて慣れるまでは大変だと思う。

装備は終盤は困らなかったけど序盤からおそらく8人の仲間が集まるのでストーリーを進めるには装備を回して付け替える必要が必ずある。
パーティーから外すと自動でやってくれれば楽ですが
パーティーの入れ替えも酒場でやらなければならないし、
付け外しも酒場にいるキャラは酒場に行かないと付け外しはできない。

たいして時間がかかるわけでもないが、
ゲーム慣れしてなく仕事や家事でプレイできる時間が根本的に少ない人にとってはこの時間がロスに感じる部分ではないかと思う。

ただし古き良きRPGの不便さも多少は再現する必要があったと思うので僕自身は理解があります。

2023/4/16現在ですが、
最新のゲーム機(PS4,5,Switch)でプレイできるリメイクやリマスターではない新作RPGでは1番ストーリーが楽しかったですしやり込み要素もたくさんありました。

PS4版のトロフィーもコンプリート1歩手前までいきましたが、裏ボスがしんどすぎて挫折しました…

裏ボスは好みの人だけがやれば良いので
レベリングのバランスと装備付け替えのしんどさがなければもっと大衆ウケも良かっただろうなと思います。