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『「言葉にできる」は武器になる』梅田悟司|読書記録 06

読書記録6冊目はこちら。
ー「言葉にできる」は武器になる

私がnoteを書き始めたのは、内向きな言葉を外向きの言葉に変えたいと思ったことがきっかけだ。
そんな私にとってはまさにドンピシャな本だった。

”内なる言葉”を知れ

コピーライターの著者は内なる言葉に目を向けて、思いを磨けと繰り返した。
世にはたくさんの言葉にする方法や伝え方のノウハウ本が溢れているが、そこで見落とされているのは、内なる言葉に目を向けることだという。

私たちは常に言葉に支配されている。言葉を使って、認識をして、思考をして、発信している。
ならば、まずは内なる言葉に目を向けて、私が考えていることをすべて把握すること、それを磨き上げることが、言葉にできる、人が自然と動く言葉になっていくと主張する。

本書は、その言葉への目を向ける必要性と重要性、その方法、そして外に向けた言葉にする方法がまとめられていた。

「言葉にできない」ことは、「考えていない」のと同じである

私自身は内なる言葉への意識は強いタイプで、本書の意図している読者層ではないと思うが、内なる言葉を外向きの言葉にするためのノウハウを知るためには、普段から外向きの言葉への意識が強い”言葉を型で捉えるタイプ”の人向けに内なる言葉へ意識を向けて言葉にするノウハウとして伝えられる型が勉強になるのではないかと思い読んでみた。
うん、何を言っているかよくわからん。笑

ということで、個人的な大きな学びを2つ置いておく。

1点目に、「言葉にできない」ことは、「考えていない」のと同じである、ということだ。
強烈!!と思いながらも実際にそうだと思った。
著者によると、脳には思考する域と記憶の域があって、言葉にできないけど思考しているつもりになっているときは、記憶の域に留まっているだけだ、と。つまり、内なる言葉が溢れて、思考できていないということだ。
そのため、まずは言葉を出してみて、記憶域に留まっている状態から脱出をして、前に進めるための思考をしなければならない。
「言葉にできない」=「考えていない」
個人的には間違ったことを言っていると思うが、ただ私を鼓舞するためには必要な言葉だと思う。肝に銘じておくことにする。

2点目に、「それで?」と問うことである。
本書では、T字型思考法として、「なぜ?」「本当に?」「それで?」の3つを問おうと言っていたが、私には「それで?」が足りないと痛感した。
今の私を知りたい、今の私の声を正確に伝えたい、と思うばかりに、「それで?」が足りていない。目の前の人に対してよい時間にするために、「それで?」を問わねばならない。

3点目に、目的を設定して思考することである。
思考をしているつもりになっているときや結局何だったっけ?となっているときは、目的が設定されていないからだと思う。
思考ははじまるものであって、目的のためにはじめるものではないだろう、と内なる私が訴えてくるが、そんなことを言っている場合ではない。
私が社会と関わり、よりよい社会を目指すために、私は思考をして、目の前の他者を関わるのではないか。

個人的な備忘もかねて、印象的だったことを箇条書きで置いておく。
・動詞にこだわれ
・意味の逆を考えてみる
・自分の身近にある言葉を収集する
・「あなたに伝えたいことがある」から初めてみる。
・「〇〇って、△△だ」で新しい名前をつけてみる。

結論、学びの多い本だった。
これをいかに活用していけるのかが今の自分に懸かっている。

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