子育てに魔法のエッセンスを

子育てには心配や悩みがつきもの。

日々、「これでいいのか」「なんでイライラして怒ってしまうんだろう」なんて、落ち込んだりすることがあると思います。

そんな時に読んで欲しい本があります。

ベストセラーでロングセラー「子どもが育つ魔法の言葉」という本。その中の「子どもは大人の鏡」18の詩です。

はじめての方はぜひ。ご存じの方はあらためて。子育てのヒントになればとご紹介したいと思います。

子どもの性格は生まれつきなのか

子どもの性格って生まれつきだから仕方がないってあきらめしまっている部分がどこかにあるかも知れません。

この子は生まれた時からおとなしかったとか、その逆で泣いてばかりいたとか、きかんぼうとか、ね。


確かに性格は、生まれもった先天的なものがあると思います。だけどそれだけでしょうか?ちょっとご自身を振り返ってみてください。

親だったり、先生だったりと、自分に影響を与えてくれた大人がいたはず。

そうです。成長する環境の中で作られていく、後天的なものの影響ってそれなりに大きくあると思うのです。


アーユルヴェーダでのとらえかた

アーユルヴェーダ(インド伝統医療体系)のドーシャ(体質)は、受精の瞬間に決まると言われています。

大雑把に言うと、ドーシャとはエネルギーのこと。ヒトのココロとカラダは、3つのドーシャのバランスによって構成・変化すると捉えられ、環境の影響がかなり左右されると考えられています。


ドーシャのバランスは生まれもったもので、その人にとって最適な状態(資質)をプラクリティ(その人自身にとっての本質)と呼んでいます。

基本的なプラクリティには、生まれ持った資質の、先天的なバース・プラクリティと、生活習慣や食習慣などで変化する、後天的なボディ・プラクリティの二種類があります。

ちょっと難しくなりましたが、生まれ持った資質(性格)は変わらないけど、環境によって変化するということを言っています。


子どもの背中を追いかける

環境が大切だとわかっていても、逆にそれがプレッシャーになったりして、「ねばならない病」「ちゃんと病」が見え隠れしてしまう。

親の重圧ってハンパないもの。だけど何度もお話しているように、先回りなんかしなくていい。子どもも親も、失敗や成功を繰り返して学んでいけばいいのです。正解はないのだから。

「子どもの背中を追って一緒に成長していく」そう決めるだけで、あなたらしく子育てができるはず。

あなたも、お子さんも、唯一無二の存在で、他人と比べる必要はないのですから。


魔法の18言葉

【子どもは大人の鏡 ドロシー・L・ノルト】

子どもは、批判されて育つと
人を責めることを学ぶ

子どもは、憎しみの中で育つと
人と争うことを学ぶ

子どもは、恐怖の中で育つと
オドオドした小心者になる   

子どもは、憐れみを受けて育つと
自分を可哀想だと思うようになる

子どもは、馬鹿にされて育つと
自分を表現できなくなる

子どもは、嫉妬の中で育つと
人をねたむようになる

子どもは、ひけめを感じながら育つと
罪悪感を持つようになる

子どもは、辛抱強さを見て育つと
耐えることを学ぶ

子どもは、正直さと公平さを見て育つと
真実と正義を学ぶ

子どもは、励まされて育つと
自信を持つようになる

子どもは、ほめられて育つと
人に感謝するようになる

子どもは、存在を認められて育つと
自分を好きになる

子どもは、努力を認められて育つと
目標をもつようになる

子どもは、みなで分け合うのを見て育つと
人に分け与えるようになる

子どもは、静かな落ち着きの中で育つと
平和な心を持つようになる

子どもは、安心感を与えられて育つと
自分や人を信じるようになる

子どもは、親しみに満ちた雰囲気の中で育つと
生きることは楽しいことだと知る

子どもは、まわりから受け入れられて育つと
世界中が夢に溢れていることを知る


おわりに

いかがでしたか?

こんな気持ちで向き合えたら、きっと自己肯定感の高い子に育つのではないでしょうか?

私もこんな風に育てられたかったなぁ。親を否定する訳じゃないけど、昭和の子育てで成長したので、常に人と比較されてましたもん。


自分の子どもでなくとも、こんな風に大人である私たちが、子どもと接する世の中でありたいものです。

私もこの魔法の18の詩、くりかえし読み返しています。

パラレルキャリアをもつフリーランス助産師です。歩くパワースポットと呼ばれるくらい幸運体質な私が、妊娠/出産/子育て/女性の健康/の情報発信と日々のくらしのよしなごとをエッセイでつづっています。サポートしていただけたら最高にうれしいです!