見出し画像

虐待の末たらい回し、引き取り我が家へ

18歳の子の脳梗塞の事がきっかけで書いてきましたが、我が家には一つ違いの17歳の女の子のダックスもいます。
ダックスに限って飼っているわけではないのですがたまたまダックスなのです。
18歳の子は夫の知人宅で産まれ、貰い手を探しているとの事でワクチン代や諸費用のみで貰ってきた子です。17歳の子は6歳ぐらいの時に我が家が引き取りました。
元の飼い主がこの子を持て余し、別の人のところへ引き取ってもらった後、またその人も持て余し元々の飼い主の所へ戻りました。
元々の飼い主はこの子を他の人へ渡し、その後チワワを二匹新しく飼っていました。
チワワに比べてダックスは小型なのに声が太く、体力もあります。どんな犬種でもそれぞれの特性はあります。
連れ帰られたこの子は新たにその家の主になったチワワと、この家では自分が一番上なんだという葛藤で噛む、吠えるなど手がつけられない状態だったと聞きました。
だから「次の飼い主が見つからなかったら保健所へ」この言葉で夫が怒り、私にも誰にも相談のないまま連れ帰ってきたのです。
そこから11年、本当に長かった…(涙)

【最後まで責任を持つ】18歳の子の時にも書きましたが、17歳のこの子に対して折れそうになったことが何度もありました。嫌だとか放棄したいとかそういった感情ではなくて、どうしてあげたらこの子は幸せなのか、がわからなくなった事が何度もありました。

夫が引き取って帰ってきたその日から、部屋の隅で目を光らせてウーウー唸り、絶対に触らせない、ご飯も食べない、ちょっとの物音でワンワン吠える、吠えたらおさまらない…。ハンガーを持っていると足に噛み付く、ペットボトルを持っていると噛み付く。とても怯えているし、人を怖がっている。虐待されていたとしか思えない行動でした。今まで数匹、犬を飼ってきたけど、こんな子見たことがなかったです。

時間をかけて少しずつ私に近づくようになり、ソファーで寝ている私に登って甘えるようになっていました。
低いソファーだったのですけど、そこで寝ていた私の上にいつものように甘えに来ましたが、ある日私の上から落ちてしまったんです。クッションやラグは敷いていましたが落ちた瞬間キャンキャン鳴いて後ろ足を引き摺るようになり、噛まれながらも病院へ。
そこでヘルニアがあることを先生に教えてもらいました。ソファーの上の私の上から落ちてこうなったことも説明しましたが、レントゲンなど撮ってもらってそれはきっかけに過ぎなくて元々持っていたもので、手術をしても50-50であるからオススメしないと言われた事、1週間のステロイド治療をしましょう、そのあとのことはその時に考えましょうと言われました。

私の心の中は、この子は産まれて今まで心から楽しかった時がどれだけあるのかな、何度も飼い主が変わって安心して過ごせた事はあるのかな、やっと私に心を開いてくれたのに痛い思いをしていて、人間に痛いことをされたと思ってるんじゃないかな。引き取って日も浅いけど、それでもこの子のために出来ることはなんでもしようとこの時に改めて決意しました。夫が連れ帰ったその時よりも深くそう決意しました。

一週間、毎日病院へ行き、ステロイドの注射をしてもらって奇跡的に歩けるようになりました。その時は本当に嬉しかったです。もう戻らない確率の方が大きいから介護とリハビリだろうなと色々調べていたし、噛んだり怒ったりする子の介護ってどうやればいいんだ、とか色々考えていましたので…。もっとこの子と信頼関係が築けていたらあそこまで悩まなかったかもしれません。その時に18歳の子がヘルニアがあって介護になっていてもあそこまでは悩んでいなかったです。それほどこの子との暮らしは難しかったです。

お散歩はさせないで、運動はさせないでと言われてもまだまだ若い6歳の子は走り回ります。なるべく安静にさせるためにケージを買い直し、一日のほとんどをそこで過ごさせる事にしました。

お散歩も出来ないとなると爪が伸び放題、お風呂に入れるのも一苦労で毎回大変な思いをしていました、私も、この子も。一般のトリミングに預けることが出来なかったんです。噛む、怒る、ヘルニア。その当時、住んでいたところには病院併設のトリミングなんてありませんでしたから。私がやるしかなかったのです。

長くなったので今日はここまでです。
今日も世界中の動物たちが幸せである事を祈ってまた次回とします(^ ^)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?