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行けるところまで一人で行け

「早く行きたいなら、一人で行きなさい。遠くまで行きたいなら、みんなで行きなさい。」

これは、アル・ゴア前副大統領がノーベル平和賞授賞式典の演説でアフリカの諺として紹介したことでも有名になった言葉だが、確かに対比としてはすごくわかりやすい構造になっているので納得感は得やすいと思う。

特に、何か大きいことをしたいと思っている人にとっては、「じゃあ、チームを組んで遠くまで行こう」という帰結を導く大きなキッカケになるだろうと思う。

ただ、個人的にはその帰結は少し違うように感じている。

というのも、この「一人」と「みんな」という二項対立が、そもそも気軽に変えられない硬直的なものではないと思っているので、そこは場合によってうまく使い分ければいいじゃんと思ってしまう。

その時々のフェーズややるべきことによって、「一人」と「みんな」を使い分ければいいと思っているし、それができる社会になってきているように思われる。

時代的にも、「シリコンバレーは個人の拡張をした」とおっしゃっていたチームラボの猪子寿之さんの言葉の通り、現在は個人で行ける範囲がどんどん広くなって言っているのも事実としてある。

インターネットによって一人でやれることは圧倒的に増え、今まででは考えられないほどの個人にレバレッジがかかるようになり、より早くより遠くまで個人で行けるように間違いなくなった。

さらに、フリーランスや副業も増えたことによって気軽に外注もできるようになり、ずっと一緒にいなければ行けない「硬直的なみんな」を作らなくても自分のスキル的な欠点を補える(一人で前に進んでいける)環境は整いつつある。

個人はうまく一時的な「みんな」の力を借りながら、個人としてより遠くまで行けるようになったし、時代的にはまだ個人の対するエンパワーメントが続いていくように感じられる。

今後もより個人が強くなり、相対的にチームでいることのコストが高くなっていくように感じられる。

早く遠くに行くために、今は一人で早く行け

今の時代の流れから考えると最初から群れる必要はない。

むしろ、行けるところまでは自分で行き、限界を感じたらチームを組んで、邪魔だと思ったらチームから離れてまた個人になればいい。

早くいくか、遠くに行くかという二元論ではなく、早く遠くに行くために行けるところまで一人で行って、先にいるイケてる奴らとチームを組むのが1番いいなと最近思っている。

何事も勢いのある波に乗っておくことが自分を簡単に押し上げられる方法だと思うので、今は思う存分「個人の波」に乗っておくべきだと思う。

個人主義の反動でくるチーム主義の時のためにも、自分という一人の人間を大きくさせていくためにも、今は個人でひたすら勝負するのがいいと今は思っている。

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1997年の日本生まれ。