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新生DCユニバース(DCU)のラインナップってどうなん?

2023年1月、新たなDCコミックスの実写化作品10本とともに、今後8〜10年に渡る「DCユニバース」の計画の一部を発表されましたね。

そんな「DCユニバース」のラインナップって実際どうなん?と思ったので、自分なりの意見+こういう方針なんじゃねを書いてみます。

クリーチャー・コマンドーズ / Creature Commandos


新生DCユニバースの1作目を飾るこの作品。
これはなんなの?って思った人は多くいると思います。

こいつらは原作でもかなりマニアックで、リーダーのみ普通の軍人、後は全員怪物という謎のチーム編成。普通の人ならまずユニバースの1作目には持ってこないですが、そこはやはり制作CEOのジェームズ・ガンは見逃しませんでした。

自ら監督・脚本を担当するほどの熱の入りっぷり、それに加えて

リック・フラッグ・Sr:フランク・グリロ
フランケンシュタイン:デヴィッド・ハーバー
ブリッド:インディラ・ヴァルマ
Dr.フォスフォラス:アラン・テュディック
ニーナ・マズルスキー:ゾーイ・チャオ
GIロボット、ウィーゼル:ショーン・ガン
イラナ・ロストヴィッチ女王:マリア・バカローヴァ

…キャスティングにも力入れすぎじゃね?
フランク・グリロ、デヴィッド・ハーバーと人気俳優も主演に抑え、しっかりガンファミリーのメンツも揃えている。実弟のショーンに至っては2役やってるし!

リック・フラッグ・Sr…?ウィーゼル…?
聞いたことのあるこいつらは『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』に出ていたリック・フラッグの親父と、溺死したと思われたがポストクレジットでどこかに走り去ったあのウィーゼル。余裕でユニバース跨ぎしてる。

このように既にガン監督の愛が伝わってきます。
本作はアニメ作品なのですが、なんと声優は同じメンツで実写化デビューも決まってるらしいです。デヴィッドのフランケンシュタイン、確かに似合いそうw

おそらくこの作品を1番に持ってくることで、新生DCユニバースの土台作り兼下拵えのような感じなのでしょう。(実際共同CEOのピーター・サフランも"DCユニバースの食前酒"と言ってるし)

ウォラー / Waller


え、ウォラーってあのウォラーだよね?
そう、あのウォラーのドラマです。これは自分にも全くわかりません。

『スーサイド・スクワッド』『ピースメイカー』でアマンダ・ウォラーをヴィオス・デイヴィスが再演するということで、あの"ウザい上司"の演技がまた観れることは嬉しい。
だが、なんだこいつは。ドラマでやるようなことないだろ。またやらかすのか?

…と文句はかなりあるのですが、おそらく前述のクリーチャー・コマンドーズかピースメイカーのシーズン2を繋げてくれる何かを描くのでしょう。
どっちにしろ、DCユニバースの成功にはまだまだ関係のない作品です。

スーパーマン / Superman


ここからが本題。DCUの1作目はこれという認識でもOK。

本作がDCUの成功を担うと言っても過言ではない。そのためにCEOのジェームズ・ガン自らが監督・脚本をしています。
新たなDCユニバースではスーパーマンが地球上に降り立つ前からスーパーヒーローが活躍しているという設定となっており、本作の出来事を時間の軸としてこれより前か後かという見方もできるようになっています。

まず登場人物が豪華。
デイリープラネット組のロイス・レイン、ジミー・オルセン、ペリー・ホワイト。
ヴィランのエンジニア、レックス・ルーサー、イヴ・テシュマッカー。
ヒーローのホークガール、Mr.テリフィック、ガイ・ガードナー、メタモルフォ。

主要キャラを全て1作目で出すことで、アメコミの世界観の確立。
スーパーヒーローを出すことで、世界観の拡張+伏線。
ごちゃごちゃする可能性は高いが、この選択は間違っていないのでは?

さらに実写映画2作目のThe Authorityの主人公キャラをヴィランに置いているということは、マン・オブ・スティール→バットマンvsスーパーマンのように、続編でのアンサー映画という形になるのでは?

ミリー・オールコック演じる新スーパーガールが登場するのか?というのも見どころですね!

ランタンズ / Lanterns


グリーンランタンであるハル・ジョーダンとジョン・スチュワートを主人公とし、地球の恐ろしい古代の謎を追うミステリードラマという異色の作品。

『スーパーマン』で4代目(原作)のガイ・ガードナーが活躍していることから、グリーンランタンが地球に降り立ったのは少し前の話で世代交代も何度か行われていると考えられます。
なのでこの作品はスーパーマンより前の時代か後の時代かも定かではありません。

ですが、この作品をドラマでやるというのは正解ですね。
世代交代がどのように行われたか・DCUでの宇宙世界の深掘りという二つの事柄を扱うのには2時間程度の映画では描ききれません。

ザ・オーソリティ / The Authority


こちらもかなり異色の作品。普通の人なら実写化しようなど決めないでしょう。
元は『ザ・ボーイズ』などのワイルドストームコミックスの作品であり、DCユニバースのラインナップに入っているのもかなり違和感です。

ですが、作品自体はとても魅力が高く、『ザ・ボーイズ』が人気である現代でヒットすることは間違いないでしょう。

『スーパーマン』の物語から直接繋がっているということなので、彼が出てくることも必然でしょう。
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』と同じように街を壊すスーパーマンを地球の敵と見なすThe Authorityが対立するという物語であると予測できます。

パラダイス・ロスト / Paradise Lost


こちらはワンダーウーマンの故郷"セミッシラ"を舞台とし、彼女が誕生する前の時代を描くドラマ作品です。つまり予定されているDCUの時間軸では1番古い作品となるのではないでしょうか。

ランタンズと同じくドラマとして制作するのは正解です。
政治的陰謀をテーマにした社会派な作品・DCUの戦時中、つまり古代の世界観の深掘りという映画では描ききれない部分を描くことができます。

ブレイブ・アンド・ボールド / The Brave and The Bold


ついにDCUでのバットマンを描く作品。映画3作目にてやっとの登場です。
本作はキャスティングもまだされておらず、彼の息子であるダミアン・ウェインが登場することしかわかっておりません。

ですが、サイドキックの"ロビン"が実の息子ダミアン・原作での5代目ロビンであることから、1〜4代目はすでにバットマンから離れヴィジランテとして活躍している可能性があります。つまり活動を始めてから時間が経っているのではないでしょうか。

もしくはスーパーマン/バットマンという2大人気キャラクターは「地球上ではヒーロー活動を始めるのが遅く、他のベテランヒーローを見ながら成長し認められていく」という物語である可能性も高いですね。

ブースターゴールド / Booster Gold


未来の武器を使ってヒーロー活動を行いチヤホヤされたいおちゃらけヒーロー。
これも制作の意味はよくわかりませんが、ほぼガン監督の趣味だと思われます。

ですが、本作が存在する意味が実は1つあります。
それは…

DCUへのブルービートルの登場!!
元々、公開当時からDCUへの移行は決まっていた彼。
ブースターゴールドはブルービートルととても仲の良いキャラで、ここで登場させなければどこでさせる?ここが絶好のチャンス!

金と青のコンビは原作でも人気が高く、実写で観れるのを楽しみにしているファンは多いはず!

スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー / Supergirl: Woman of Tomorrow


ミリー・オルコック演じるスーパーガールの主演作品!
こちらも脚本がアナ・ノゲイルであることしか決まっておらず、あらすじもわかっておりません。

ですが、スーパーマンの従姉妹である彼女が主人公なので、『スーパーマン』『ザ・オーソリティ』で起きた物語を進めてくれるのでしょう。

スワンプシング / Swamp Thing


またまたきました異色の作品。
映画はスーパーマン、バットマンを主人公として進めていると思いきやこいつがきた。

DCUの本軸とは少し違うダーク路線を始めてくれるのでしょうか。本作にコンスタンティン、ザターナなどのジャスティス・リーグ:ダークのメンバーを出せば、かなり世界観の拡大になりますね。

ティーン・タイタンズ / Teen Titans


つい最近(2024/3/16)に制作が発表された作品。
DCUが楽しみになる作品が増えました。

脚本が前記の『スーパーガール:WoT』と同じアナ・ノゲイラであることから、スーパーガールがタイタンズ入りするのでは?と推測できます。

さらにリーダーであるナイトウィング、元はバットマンのサイドキック"ロビン"であるため、歴代ロビンが存在していることを示唆してくれます。

なににしろティーンヒーローが活躍する本作、早く観てみたいですね!

おまけ

公式発表はされていないが、気になる3作品についても推測。

・アーカムアサイラムを舞台とするドラマ

元は『THE BATMAN -ザ・バットマン-』のスピンオフ作品の企画とされていたが、DCユニバースに属する作品だと言われている作品。

DCUでのバットマンの世界観を広げてくれるので期待は大きいが…

バットバース→DCユニバースの移行ということで、バットバースが打ち切りにされるのでは?という不安もかなり大きい。

・ワンダーウーマン主役のアニメ

2023年3月にジェームズ・ガンがワンダーウーマンをアニメ媒体として深く描いてほしい!とアニメ制作チームに持ちかけたと発言し、話題になっていました。

ガル・ガドットが再演するかはわかりませんが、戻ってきてくれたら最高!
ドラマでセミッシラを描いてから、WWをアニメで活躍させるのは個人的にアツい!彼女の能力値は実写だけでは表現しきれないので大活躍を見せてほしいですね!

・ハントレス主役の映画

こちらは海外メディアが報じていた"噂"のみの作品。
ですが情報はかなり出ており、
「チャプター2に属し、全編が韓国語、監督候補としてチョン・ビョンギルが挙がっている」とのことです。

原作でハントレスとなる人物は2人おり、
「アース2」のブルースとセリーナ・カイルの娘、ヘレナ・ウェイン。
ゴッサム・シティのマフィアの元に生まれ、両親が殺された経験からヴィジランテとなるヘレナ・ベルティネリ。

この映画がどちらの設定を使うのかはわかりませんが、DCUバットマンの物語を進めてくれるキャラになるでしょう。

まとめ

公式発表のされていないものも含めると既に14作品あるDCU。

長々と話しましたが、DCUのラインナップを軽く説明するなら

映画:スーパーマン、バットマンを主軸としたストーリー展開
スーパーマン軸
スーパーマン:DCUの世界の確立・拡張、スーパーヒーローの存在の伏線。
ザ・オーソリティ:スーパーマンの続編。本軸のストーリーを進める。
スーパーガール WoT:スーパーマン軸のストーリーの拡張。

バットマン軸
ブレイブ&ボールド:バットマンの登場。もうひとつの本軸ストーリー。
ティーン・タイタンズ:リーダー"ロビン"。バットマン軸の世界の拡張。
ハントレス:バットマン軸(ゴッサムシティ)の世界の拡張。

ジャスティス・リーグ:ダーク軸
スワンプシング:上記2人とは別のストーリー軸。オカルト系のヒーローの存在を示唆する最初の作品。

ドラマ・アニメ:映画で進めた世界観を拡張する
クリーチャー・コマンドーズ、ウォラー:DCUの土台兼下拵え。
ランタンズ:グリーンランタンの活躍の歴史、DCUの"宇宙"の深掘り。
パラダイス・ロスト:DCUの"古代"の深掘り、別の土地の存在の示唆。
ブースターゴールド:ブルービートルの移行。DCUの"未来"の深掘り?
アーカムアサイラム:ゴッサムシティの拡張。
ワンダーウーマン:主軸2人以外のヒーローの活躍。

こんな感じでしょうか。


DCUの製作には否定的な意見も多いですが、ラインナップを見た感じだといい加減ではないと感じるので、悲観的になりすぎないようにしたいですね!

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