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「不幸中の幸い」と言うのに「幸い中の不幸」と言わないのはなぜか?

これについて小学生の息子と一緒に考えたのですが、答えが出ました。

まず、「不幸中の幸い」という言葉は、「不幸」に思う気持ちと、その中でも「まだ良かった、幸いだった」と思う気持ちが共存している状態を表しています。「正反対の2つのものが共存している状態を表す」という役割があります。

一方、「幸い中の不幸」という言葉はどうでしょうか。例えば、バーベキューをしているときに火傷をしてしまったら、楽しかった気分はどこかへ行ってしまい、もはや「不幸」でしかありません。「幸い」は「不幸」に簡単に上書きされてしまい、「幸い中の不幸」=「不幸」となります。

つまり、「幸い中の不幸」という言葉には意味がなく、「不幸」という言葉で事足りるので、使われないのだということです。

「これは発見だね!」と言ったら、息子も「ノーベルものだね!」と目を輝かせていました。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!