奥山真司さんの「サクッとわかるビジネス教養　地政学」。新星出版社。
世界情勢を知る手段として、日々流れる様々なニュースを見る方法もありますが、まずは地政学を知る、というのも良い方法ではないかと思います。なぜかというと、昔と変わらず現代も、各国は世界の覇権をいかに握るかを考えて動いているわけで、その際に必ず直面するのが地理的な制約になります。その制約を打破するために各国は動いているので、地政学を知っておくと、各国の動きの理由が理解できると思います。

この本で印象的だったことが3点あります。
1点目は、日本がいかに地政学的に恵まれた環境にあるかということ。
2点目は、沖縄の米軍基地が、いかに米国にとって理想的な基地であるかということ。これを読むと、米国が沖縄を手放すはずがないということが、よくわかります。
3点目は、日本が石油を日々使い続けられるのも、一重に米国が石油の開運ルートを監視してくれているおかげだということ。米国がそれを放棄すると、日本は立ち行かなくなるだろうということが、如実にわかります。

イラスト入りでとても読みやすい本ですので、ぜひお手にとってみてください。
おすすめの本です。