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#354 厳しくて優しい先生になりたい

2023.5.31.
今更なんだけど。ずっと心の中で思っていること。


厳しくて優しい先生になりたい。
怖い先生ではなく、甘い先生でもなく。


厳しいというのは…子供たちがぼーっとしていたりだらけていたりしたときに見ると「やべっ!」と背筋が伸びるような先生。授業が始まるとちょっとした緊張感があるような先生。それは、怖いからそうなるのではない。なんというか…頑張りたくなっちゃうとでも言えばいいのか。
危険なことや人を傷つける(体も心も)ようなことはもちろんガツンと叱る。心から叱る。その後は後腐れなく接する。


優しいというのは…基本的にいつも笑顔。頑張ったことは成功しようと失敗しようと大いに褒める。柔らかい声かけ。
分からない子、悪戦苦闘している子、困っている子のことを気にかけている。積極的に介入する、声を掛ける、見守るだけ…など、いろんなパターンで関わる。
子供を、一人の人として大切にする。自分が間違っていたら素直に謝る。




うーん、現実はなかなかそんな風にはいかない。

ビシッと叱るはずがくどくど話してしまったり、イライラして怒鳴ってしまったり。

一度叱ったら根にもたれてその後の関係性が悪くなったり。

笑顔でいたら「優しい先生だからこのくらいやっても大丈夫」と舐められて、勝手なことをし始める子が出てきたり指示が通らなくなったり。

怖くても指示が通り、結局は学習がきちんと進むクラスを羨ましく思ったり。


まあそもそも、クラスに30人も子供がいて、全員にとってとてもよい先生なんていない。馬が合う人合わない人、どっちもいる。よい関係性が築けない理由が、家庭やこれまでの経験など、自分にはどうしようもできないことだってある。心地よい厳しさや優しさのレベルだって、人によって違うだろう。




で、結局、理想論だし机上の空論かもしれないんだけれど…。

それでも、「こういう人でありたい」という軸をもつことは大切だと思っている。



だから私は、

厳しくて優しい先生になりたい。



#教員エッセイというか
#ずっと思っていること
#厳しくて優しい

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