過去の彼氏で最も私を愛してくれた人がいる。

プロポーズは覚えている限りで3回あった。

煮え切らない私はその度にやんわり断っていた。

あんなに愛してくれたのは彼だけだったのに、もったいないことをしたものだ。

断ったからには理由があるので後悔は全くないし、もう何の気持ちも残っていないのだが、たまに彼を思い出す。

とにかく彼とはたくさんSEXした。

若くて1番綺麗な頃の私をめちゃくちゃ抱いた。

ありとあらゆる体位を試され、彼自身が好奇心旺盛だった。

ある日1日休みが合うと、なんと9回もSEXした。

身体中痛いし、キスし過ぎて口が腫れた。

毎回2〜3回は当たり前で激しく求められた。

いつも「セクシーだ」と言ってくれた。

たくさんの愛の言葉にウソを感じなかった。

言葉と行動が完全一致していて疑いようもなくこれが「本命」ってやつなのかと納得できた。

今思えば恋愛マンガに出てきそうなこと全てしてくれたのは彼だけだったなぁ。

花をたくさんくれたり、

道端でいきなりプロポーズしてきたり、

2人だけのあだ名を付けて呼び合ったり、

いかに愛しているか語ってくれたり…。

でも結婚には至らなかった。

この人をもっと愛せれば良かったな。

でもね、あなたには全て出し切ったから何の後悔も私にはないんだよ。

その時の最大一生懸命を注いであなたを愛していたと思うよ。

2人の関係が徐々にうまくいかなくなった時にだんだん濡れなくなってきた。

SEXに義務感が出てきて長いキスが憂鬱に変わった。

あなたも風邪で具合が悪いと私が言っているのに抱くだけ抱いて、「今日大人しかったね。本当に具合悪かったんだ」なんて言って去って行った時があったね。

愛が消えかかっていって私たちは終わりを迎えた。

プロポーズを断ったとき、あなたはこう言った。

「じゃあ、俺とじゃなくていいから、必ず誰かと結婚して子供を産んでね。それでその人と暮らしてていいから。でも70歳になったら俺と結婚しようね」

最高に面白い切り返しで思わず「ハイ」と言いそうになってしまった。

「この愛は本物なのに、これが分からない君はバカだ」

そんなことも言っていたね。

憎まれ口にまで100%の愛を感じさてくれてありがとう。

あなたが私に伝えてくれた愛あるメッセージを今私は娘に伝えているよ。

たくさん「大好き」と言ってくれて嬉しかったから娘にも同じ想いをしてほしくてさ。

あなたと結婚しなかったけど、付き合って良かったなぁ。

愛し方が上手なあなたは私にたくさんの愛の言葉を残してくれた。

それが今も私の生きる元気の出る言葉として胸に残っているよ。

元気でいてね。

そしてもし70歳になったらあなたが現れるかどうなるか、ドギマギして待とう(笑)