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1年間で映画100本を映画館で鑑賞して思うこと Ver.4

株式会社myコンサルティング 代表の坂元です。
1年間で映画100本を映画館で鑑賞した記事の続き(Ver.4)を書きたいと思います。

<前回までの記事>

私の2023年の目標は【映画館で100本鑑賞】することでした。
11月6日に無事達成することができましたので、100本観たうえで浮かんできたテーマについて記載いたします。

テーマ:ミニシアターの底力

前回の記事で「大画面で観ることの魅力」について書きましたが、今回はミニシアターの魅力について書いていきたいと思います。

大画面で観るべき映画では「グランツーリスモ」や「トップガン マーヴェリック」など、アクションシーンや戦闘シーンが多様されている作品を挙げました。

ミニシアターのように、小規模スクリーンで観るべき映画もあります。
特にヨーロッパ映画のように、ドキュメンタリーや人間模様を表現したような作品は、単館上映されている「ミニシアター」で観るべきだと思います。

私は学生時代にフランス映画にハマっていたのですが、当時は渋谷にたくさんミニシアターがあり、足繫く通っていました。

「ユーロスペース」や「シアター・イメージフォーラム」など、今も残るミニシアターがあるので、関東圏在住の方はぜひ体感していただければと思います。

ちなみに私は現在、東京と名古屋で2拠点生活をしております。
年間で映画館で100本観るためには、必然的に名古屋でも映画を観ることになります。

名古屋には「伏見ミリオン座」という素晴らしいミニシアターがあります。

3階建ての建物に4つのシアターがあり、ミニシアターの中では規模が大きいのかも知れません。
伏見ミリオン座の何が素晴らしいかというと「上映作品のラインナップ」です。

東京では、単館上映作品をいくつか観たい場合、作品ごとに上映劇場が違うため、探す手間や移動に時間が掛かってしまいます。

しかし、伏見ミリオン座では、全国のミニシアターで上映されている大半の作品が上映されています。
なので単館上映作品を観たいときは、伏見ミリオン座でほぼ完結します。

また映画を楽しむうえでも、名古屋の方が快適に観ることができます。
東京では「ヒューマントラストシネマ有楽町」によく行くのですが、基本的に人が多く、やや圧迫感を感じます。

名古屋に近い方は、ぜひ伏見ミリオン座を体験していただきたいと思います

テーマ:社会の闇を描いた作品たち

今年観た映画作品のテーマとして多かったのが「社会の闇を描く」ということです。いくつか紹介していきたいと思います。

①『ロストケア』

介護士でありながら42人を殺めた殺人犯(役:松山ケンイチ)と、その彼を裁こうとする検事(役:長澤まさみ)。介護家族の厳しい現実、社会への絶望、犯罪と法律、それぞれの「正義」がぶつかり合う衝撃の作品です。

②『月』

実際の障がい者殺傷事件を題材に描かれた作品で「人は何か。生きるとは何か。」をテーマとしています。犯行シーンは磯村勇斗の演技が圧巻でした。
障がい者を殺していくシーンはあまりにもリアルで、直視するのがきつかった印象があります。

『ロストケア』『月』に共通するのは「人間の尊厳とは何か」ということです。
どちらも実際の事件をモチーフにしていますが、関係者しか知らないような実態を、よりリアルに描いています。
人間の残酷さを表現した作品で、ぜひ観るべきだと思います。

③『波紋』

今年は新興宗教やカルトの問題が世間を騒がせていますが、この映画も「新興宗教」が題材になっています。
新興宗教にすがる主人公(役:筒井真理子)のもとに、長いこと失踪したままだった夫が大病を患って突然帰ってくる。宗教の問題、病気の問題、子供の問題、仕事の問題など、徐々に主人公の黒い感情が溜まり、爆発してしまう。
「マインドコントロールの本質」を描いた作品です。

④『正欲』

「マイノリティ」をテーマにした作品です。
家庭環境・性的指向・容姿が異なる5人の人生が交錯しながら「他人と分かり合えないこと」について考えさせられます。

「家庭とはこうあるべき」「妻としてこうあるべき」「社長はこうあるべき」など、世の中はたくさんの「べき」で溢れていると思います。
しかしその「普通」とは誰が考えたのでしょうか。

「もう、観る前の自分には戻れない。」という作品のキャッチコピーが、全てを物語っています。

テーマ:マイ俳優オブ・ザ・イヤー2023(追記)

Ver.2の記事で、個人的な2023年の俳優賞として「ケイト・ブランシェット」「横浜流星」を選びましたが、MVPを追記したいと思います。

2023年マイ俳優オブ・ザ・イヤーのMVPは「磯村勇斗」です!

私が100本作品を観た内、5作品で出演されていました。
『最後までいく』『波紋』『渇水』『月』『正欲』

彼はとにかく演技力が圧倒的です。
殺人鬼を演じるときには「ただ怖い」演技をするのではなく、「サイコパス」を感じさせるという、素晴らしい表現力があります。
特に「目」で表現することに長けていると感じました。

これからも彼の出演する作品には注視していきたいと思います。


「1年間で映画100本を映画館で鑑賞して思うこと」シリーズの記事は今回で完結となります。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

株式会社myコンサルティング
代表取締役 坂元 康宏

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