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#現代詩
「真」super moon
そんなに
近寄られると
嬉しいような
苦しいようで
皮を剥かれた心臓が
脈打つたび
ルナティックに叫び出しそうな
ワタシを
ワタシの中に
ワタシが見つけるのです
bye-byeしないで
アタマを撫でないで
笑わないで
話しかけて
手を差し伸べて
でも
時々冷たくあしらって
アナタは
ワタシの
super moon
ワタシの影が
闇に溶け入る頃
放課後の
理科室の匂いのような眩暈と
狂った重
えら呼吸は忘れました
日照りが続くと
実感するよ
僕達が
柔らかい機械
なんだってね
えら呼吸を忘れ
体内に海を抱えて
何処へ行くつもりなのかな?
いっそのこと
部屋中を水で満たしたいな
高層ビル群を
ハイウェイごと街の全てを
水で満たしたいな
国境と人種と宗教も
まるごと水没させたいな
火薬は使えないし
爆撃機のジェットエンジンも点火しない
柔らかい機械達は
何を求めて
陸に上がったのだろうね?
サイダー