私がEMBAでなくオンラインのMBAにした理由
私がMBAを取る際、事務局の方との面接がありました。その時に「あなたはキャリアでも成功されているからMBAではなくEMBAにしたらどうですか?」と言われたのですが、速攻でお断りしました。その理由は
EMBAはMBAよりも値段が高いからです。
プログラムにもよると思いますし、MBAをとる目的も人によって違うと思うので、一概にEMBAは高いから取らない方が良いよとは言えませんが、私にとって2万ドルほど余計に払う意味は正直言って見出せませんでした。
私が行ったビジネススクールはグローバル・マネージメントで知られている大学院なので、海外への研修旅行みたいなのがプログラムに組み入れられています。その研修旅行でEMBAのコースをとっている人達と一緒だったのですが、聞いてみると受けている授業も教授達もあまり変わらないような感じでした。確かに彼らが受けていた卒業後のキャリア相談的な授業は私の取っていたオンラインのコースにはなかったのですが、そのクラスに2万ドル余計に払う価値があるとは思えませんでした。
しかし一つ言えるのは、EMBAを取る人は年齢層も比較的高いし、キャリア的にもある程度成功している人が多いので、ネットワーク構築をするには有効な人達に出会える可能性が高いということです。まあMBAをとる意味はネットワークを作ることにあると思うので、そういう意味ではEMBAでも良いかな、と思います。まあ、ぼったくり価格であるということを納得した上での選択ですが。
付け加えるとEMBAが出てきた背景にはMBAの差別化があります。アメリカで働いているとMBAホルダーは珍しくなく、どこの大学でもMBAのプログラムは提供されています。これだけMBAのプログラムが乱立すると、生徒の取り合いが起き各大学が生徒を獲得するために個性を出す必要が出てきました。そこで、ある程度年齢が高くて仕事で成功していてお金はあるけれど、まだMBAをとっていないという人達を狙ってEMBAが出てきたのではないかと私は思っています。
実は私のビジネススクールもMBAの生徒の獲得に苦労した挙句、MBAをMGM(Master of Global Management)という学位に変えて宣伝していました。それでも教授達は「どうしてこのMBAプログラムにしたの?」なんて感じでMBAって言葉をしょっ中使っていましたし、MGMとMBAの違いの説明を求められてもイマイチ歯切れが悪かったりしました。元々グローバル・マネージメントで知られた大学院ですし、内容ではなく学位の名称をより内容に沿ったものに変えたというのが私の印象でした。
今MBAを考えていらっしゃる方にはEMBAを考えていらっしゃる方もいると思います。勿論、各校のプログラムの内容の違いもあるし、簡単に良し悪しは決められないので熟考されることをお勧めします。私はケチなので、余計なお金をMBAにEを足すために払いたくなかった、というでEMBAはお断りしました。ちょっとだけご参考までに。
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