ビリーフはどうやって創られるの_

ビリーフはどうやって創られるの?

私たちには「記憶」という機能が備わっています
もちろん、それは皆さんがご存知のことです

記憶について語るのは様々な観点があると思います

今回の話の中では

ビリーフ

という観点に絞って進めていきたいと思います

結論から言うと
ビリーフが形作られる主な原因は
2つしかないということです

それは

① 強い感情を伴う衝撃的な出来事

② 継続的に何度も反復して経験した出来事

この二つによって
私たちのビリーフは形成されていきます

まず①についてですが
凄くシンプルに言うと

「トラウマ」

をイメージして頂けるとわかりやすいかと思います

感情的に衝撃を受けるほどの出来事、経験は
私たちの心に強く残り続けます

これはビリーフにおいても同じことが言えます

強い感情を伴った経験・体験が
無意識レベルのビリーフに
瞬間的に書き込まれ

さらには
思い出すことも嫌になるほどの
強烈なインパクトを与えるために
その出来事すらも蓋をして
自分の記憶からはなかったことのように扱われます

その為に
多くの無意識的なビリーフは
自分では気づくことがなかなか
難しくなってしまうのです


②について考えてみましょう

小さい頃から何度も何度も
口酸っぱく、耳にタコが出来るくらい
毎日同じことを言われ続けたことや

来る日も来る日も
何度も何度も
同じ経験・体験をしていた場合

私たちの中ではそのことが

「当たり前」

としてインプットされることとなります

そしてこの当たり前という感覚が
無意識的なビリーフとなり
自分では見えなくしていきます


皆さんも経験があると思います
人から言われて初めて

「あ~、それ当たり前すぎて気付かなかった~」

という経験です
これは以前RASでご説明した時にも出てきた

スコトーマ(盲点)

と言われるものでもあります

私たちはフォーカスを当てたものしか
情報として取り入れないという習性があります

それ以外の情報は取捨選択されて
そもそも情報として認識しないのです


よく聞く話でもあり、聞いたこともあると思いますが

一つ簡単な実験をしてみましょう


まずは大きく一度でかまいませんので
深呼吸をしてみましょう

そして目をゆっくりと瞑っていきます

目を瞑ったら
あなたが今いる部屋の中に

「赤色」が何個あったか
記憶だけを頼りに探してみてください

では目を瞑って
スタートしてみましょう




いかがだったでしょうか?
数えられましたか?


さて、ここで大切になってくることは
今あなたは、目を瞑る前でも
目を開いた後でも

この文章を読んでしまったことにより
自然と部屋の中の「赤色」を
探し始めたのではありませんでしょうか?

赤色の数があっているかどうか?
というのはそれほど大切ではありません

「赤色を探してみましょう」

と言われてしまったがために
ついさっきまで意識もしていなかった
赤色をわざわざ探し始めたのです

そして、さっきまで気づかなかった
赤色のものが急に眼に入ってきたのではないでしょうか?

こういった言葉を利用して
人間の思考を操作していく方のことを
「メンタリスト」
と呼んだりもすると思います

有名なのが「DaiGo」さんではないでしょうか


ここで気付いてほしいことは

私の言葉によって赤色を探させられた

というところではありません

「赤色」にフォーカスを当てたら
先程まで気づかなかったものを

“見つけてしまった”

というところです

これが簡易的ではありますが

【フォーカスの力】

なのです

意識的にフォーカスを当てていないと
見えていても観てはいないんです

この
見えているという状態

観ている状態
は大きく異なります

ここではわかりやすくする為に
あえて漢字を見ると観るで
わけていますが

伝わってほしいことは
ただ見えているという状態と
フォーカスを当てて観ている状態は
意識という観点から見た時
全く別の次元の話であるというところです


そしてここにも一つ落とし穴があります
それは

見えている状態がビリーフに大きな影響を与える

ということなんです

簡単に言うと

無意識的な情報の方が
意識的な情報よりもはるかに
ビリーフに影響を与えている

ということになります


話を戻しますと
私たちのビリーフは
ほとんど意識的な活動をしていない
幼少期の頃に出来上がります

母性的な部分の欲求に分類される
安心安全欲求に基づくビリーフは
だいたい1~3歳までの間に出来上がり

父性的な部分の欲求に分類される
承認欲求に基づくビリーフは
3~15歳くらいまでに出来上がります

代表的な欲求の理論には
「マズローの欲求階層説」
がありますので
そちらを参考にしてみてください

ここで大別した安心安全欲求には
便宜上、生理的欲求、所属欲求も含んで
お話を進めさせて頂きます

この事実から言うと
安心安全欲求が3歳ころまで
承認欲求が思春期真っ只中に
コアとなるビリーフが
出来上がってしまうことになります

つまり
まだ自我が発達していない時
自分自身の意思で物事の判断が出来ない時に
ほとんどのビリーフは形成されてしまうわけですから

当然、無意識化に置かれてしまい
成人してからその原因を探そうとしても
なかなかに困難を極めてしまうのは
いたって普通のことであり
言ってしまえば仕方のないことなのです

これは人間である以上
多少の例外はいたにせよ
そうなってしまうものなのです

そしてさらに考えてみて頂きたいのが
幼少期の頃はまだ無防備で
危険ということもわからないまま
着の身着のまま、自由奔放に
人生を謳歌していたと思います

ですので
危険な出来事や痛みを伴う出来事
さらには両親や周囲の人たちから
大声で注意されたり
強い力で肉体的な衝撃を受けたり
感情的にも強い衝撃を受ける機会が
多かったのではないでしょうか?

そのことによって
ビリーフは無意識の中に
気付かないうちに取り込まれ
根付いてしまっているというメカニズムが
人間には存在するのです


さらに
幼少期の頃は自分の衝動が優先すると思います

ダメだと注意を受けても興味の方が勝ってしまう

その為に
同じような怒られ方や注意のされ方を
毎日何度もされてきたということが
あるのではないでしょうか?

記憶にある方もそうでない方も
そのような状況を簡単に想像出来るのではないでしょうか

そうなんです

ビリーフが作られてしまうとされる
1~15歳の期間というのは
ビリーフを形成する2大要因を
しっかりと踏まえて
無意識の中にビリーフを形成するための
必要条件がぴったりと揃っている時期なのです

ちなみに
この時期の経験が
「自己受容感」「自尊心」「自己肯定感」
にとても大きな影響を与えてしまいます

母親からの保護や愛情を充分に受けられなかった場合
「世の中は危険なところだ」
「いつ死ぬかわからないのが人生だ」
といったようなこの世界への不安や恐怖を
根本からしかも無意識的に抱いて
人生を歩んでしまう傾向が強くあります

父親からの承認を充分に受けられなかった場合
「自分は世の中の役に立たない人間なんだ」
「自分なんて生きててもしょうがないんだ」
といったような自分を責めてしまったり
自分を好きになれない、認められないという
ビリーフが根強く埋め込まれてしまう傾向があります

ですが
ビリーフはいつでも変えていくことは可能です

余談ではありますが
コアモチベーションの中でも行いますし
別のプログラムにはなりますが
「リミットブレイクセッション」
でも扱うようにしています

このブレーキとなる恐怖心や不安
自己承認抜きでは
人生を豊かに喜び、感謝の溢れる世界に
導くことはかなり難しくなるの
この部分はしっかりと向き合うように
プログラムされています

コアモチベーションプログラムに関わらず
ご自身の人生がなんか思ったように進まないな~と
感じている方がいらっしゃいましたら

それはもしかしたら
幼少期の時に、ほとんど自動的に創られた
自己否定的、または恐怖に基づくビリーフが
ブロックとして存在している可能性がありますので
一度向き合ってみたり、得意とする方を
訪ねてみるのも一つの方法かもしれません


そしてビリーフを形作る2つの原因
①強い感情を伴った経験・体験
②継続的に反復された経験・体験
は幼少期に限ったことではなく

人間として生きている間は
基本的な機能として働いています

これは記憶や肉体も一緒で
思い出として残っている体験は
何の感情も動かなかった出来事よりも
何かしら心が揺れ動かされた体験
または何度も繰り返し行った体験
ではないでしょうか

何かを学ぶときも
仕事などの熟練度を上げるときも

記憶する、習得するということは
反復練習や強い感情を伴った体験であればあるほど
深く自分に残るように出来ているのです

ですので
綺麗な夜景や感動的な映画、ドラマ
心に刺さる音楽や本は
すぐに記憶に定着し心の中に残りますし

何度も何度も繰り返し読んだ本や聞いた音楽
毎日繰り返されるルーティーン作業なども
その感覚やルールなどが
自分のビリーフとして残っていくのです

この記憶やビリーフを創る
2大原因を理解しておくことで

自分自身をより客観的に観察できるようになり
コアモチベーションを見つけていく上で
とても役出つ視点を持つことが出来て
よりスピーディーに効率的に探し出すことが
可能になっていきます

さらには
これからの人生において
この2つのことに注意することで

勉強のスピードが上がったり
成長速度が加速したり
新たなビリーフを創造しやすくなったり

人生を自由に動き回るための
一つのコツを身につけられるようにもなっていきますので
ぜひ、覚えて頂くだけではなく
日々の生活の中に取り入れてみて頂きたいと思います


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