ゴール設定をする時に
似たような表現方法で持ち出されるものに

目的と目標

という二つの概念があると思います

今回の内容は
同じような意味で使われることが多い
この2つの言葉をはっきりと区別して
言葉の意図を明確にしていきたいと思います

あなたは目的と目標には
どんな違いがあると考えていますか

達成しようとする目印？
行動指針？
目指す先？
辿り着きたいところ？
果たさなければならない約束？

色々な捉え方があるかとは思いますが
ここでの定義はタイトルにもある通り

目的　＝　あり方

目標　＝　表現方法

として区別しています

詳しくお話していきます

目的

ここでの目的の定義は

何のためにどうありたいか

という望む状態と
その状態を目指そうとしている理由や意図を含めて
目的としています

そして、あり方とは

どういう状態・存在かを決めることであり
姿形、思考、信念、アイデンティティ、心の持ち様、感情など
ありとあらゆる状態を明確にして
どんな人間として今ここに存在するのか

という存在の定義を表します

例えば
・人を救える存在でありたい
・寄り添える存在でありたい
・元気を与える存在でありたい
・勇気を届ける存在でありたい
・笑顔を生み出す存在で在りたい
・希望を抱かせる存在でありたい
・人を輝かせる存在でありたい
・苦しみを和らげる存在でありたい
・安心を届ける存在でありたい
・快適さを生み出す存在でありたい
・目の前の人を認めてあげられる存在でありたい
・包み込むような存在でありたい
など

一度きりの人生を
この命を使って何のために生き
どんな体験を生み出す存在でありたいのか

そういった存在そのものを表す言葉として
あり方という表現を使っています

シンプルに言うのであれば

目的　＝　何のために

と言い換えることも出来ますが

コアモチベーションプログラムを進める上では
「何のために」という部分だけではなく
「どうあるか」を付け加えることで
今この瞬間にフォーカスや意識が向き
遠い未来のことではなく
今がまさにリアルであり
いつか来る状態ではなく
元々このbodyに備わっている
コアモチベーションをベースに
何かになるために行動をするのではなく
何者であるかを決めてその表現をしていくことが
生きることであるとして
人生を歩むことに繋がっていくからです

人生は“私は何者であるか”の表現

の中でも触れていますが
今までの概念で主に使われている

なりたい理想像を決めて
それに向かって努力し
その理想を叶えることが
目的を達成すること

という一般的な捉え方とは
逆の捉え方をここではしていて

あり方を決め
アイデンティティを明確にすることで
そのあり方やアイデンティティを
今この瞬間から毎瞬毎瞬
この世界に表現していく

というプロセス自体こそが
人生そのものであるという捉え方なのです

つまり
何かになるのではなく
自分のあり方（アイデンティティ）を世界に表現する

その営み、プロセスが人生だということです

なかなか聞き馴染みのない方にとっては
とても理解しがたい概念かもしれませんが
この立場に立って物事を捉えてみると

何か自分の外にあるものを求めるのではなく
今ここからしか自分というストーリーは始まることがないと気付き
この世界は本当に自由であり
選択も自由意思で行われるんだと感じることで

意識も思考も
自由とエネルギーを取り戻していくことを
感じられることでしょう

たった一つの意識の違いで
周囲の状況や環境は何も変わっていなくても
自由は感じられますし
失われていた創造エネルギーも戻ってくるのです

その為、目的をここでは

人生の【 あり方 】

という意味を含めて
「あり方」と定義しています

目標

そして目標は
そのあり方の表現方法を決めることを指します

あり方が明確になった時
今この瞬間からそのあり方の表現が始まります

そこで出てくるのが

どのように表現するか

という部分になります

手段は無限にあり
表現方法も山ほど存在します

それは文字通り無限です

どんな方法でもいいですし
どんな形でもいいわけです

あり方、つまり目的を
この世界に現していく為の
手順、手段、方法を決めることを
ここでは目標と定義しています

例えば

「人を救える存在である」

とした場合

医者として命を救うという手段を選ぶ人もいれば
カウンセラーとして苦しみからの解放を選ぶ人
大工として住む場所を創って生存を救うことを選ぶ人
警察として犯罪から人々の安全を救うことを選ぶ人など

様々な手段や方法を選ぶ人がいるでしょう

保険の営業という仕事を通して
万が一の災害からその後に起こるであろう困難から
人々を救おうとする方もいらっしゃると思います

表現方法は無数に存在します
そして、それを行うやり方も無数に存在します

医者としての道を選んだとして
皮膚科なのか内科なのか
はたまた外科なのか
医者という仕事を選んでも
様々な職種が存在しますし

何を使ってどのように処置を行うのかなど
手順も無数に存在すると思います

これらすべての
目的を果たすための方法
つまりは、あり方の表現方法のことを

目標と定義しています

このように
目的と目標の意味や定義を明確にすることで

自分が選ぼうとしている対象は何なのか
何を定めることで行動に移せるのか

という人生の道筋やシナリオを
よりはっきりと思い描くことが出来るようになってきます

それによって
人生がよりクリアになり
心のセンサーも感度が戻り始め
コアモチベーションの発見と
人生の創造を加速させてくれるようになるのです

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