オンラインサロンは次世代型クラウドファンディングではないかという考察。
西野亮廣は言った。
オンラインサロンは街みたいなものだと。
私は思った。
ならきっとそれは次世代型クラウドファンディングなのだろう。
オンラインサロンというものには少し憧れがあって。
自分周りの閉鎖かつオープンで理念に共感した人たちで作ることの出来る空間があれば、きっとその空間で教育や治世の在り方もかなりドラスティックに変えることができるはず。
あるいはいわゆる高卒や大卒の認定がなくても飛び切り優秀なやつを生む環境を整えることも難しくないはずだ。
例えば、先の西野亮廣のオンラインサロンに入っているとそれだけでその肩書のようなものが付く。
別に肩書のような大それたものではなくとも、看板は背負うことができる。
たった1000円でだ。
一方でそれを背負わなければならないというリスクもあるとオンラインサロンの運営者としての西野亮廣は言う。
そんな話を「The UPDATE」という経済番組を見て考えていた。
そのときにふと降ってきた感覚が
オンラインサロンは次世代型クラウドファンディングである。
というものである。
オンラインサロンというのは一般にサロンの中心の人間が発信するコンテンツを価値として、理念や考え方、コンテンツに共感した人が集まる「場」である。
ただその在り方は様々で、昨今ではよくわからないオンラインサロンも乱立している。
そこで1つ見えてきたのが、西野さんの街運営という考え方とやり方である。
西野さんは1000円をコミュニティメンバーである26000人から集めるが、それに自費を上乗せしてコンテンツに投資しているという。
このコンテンツは西野さんの場合であれば西野さんが中心になって動いていくのだろうけれど、そこまでの統率力とカリスマ性がない場合はどうなるだろうか。
そう。メンバーがコンテンツを相互に作ることになるのだ。
もしかしたら西野さんのオンラインサロンでもそのようなことが行われているのかもしれないが、私はメンバーでもなく実態を知らないので悪しからず。
それはそうとメンバーが全体の運営資金の中で作るコンテンツを決めていけるとしたらどうなるだろうか。
リターンを自分たちで設計できるクラウドファンディングというイメージになってこないだろうか。
これでもピンと来ないかもしれないので、具体的な例にしてみる。
私はこれでもワインライターのつもりなので、ワインに関するクラウドファンディングを例にしてみる。
例えばワイナリーのクラウドファンディングでよくあるリターンは
ワインセット、収穫体験、仕込み体験、メーカーズディナーといったところだろう。
これがクラウドファンディングで提供できるものの限界だ。
もし大型の投資をしてくれる人がいれば、もっとその人に対してのリターンは変わってくることはあると思うが、概ね上記のようなものだろう。
これが現状世間に受けて、経験や体験を売るビジネスとして地位を確立している。
さらにいうと、このエンゲージメントがファンの結束やファンの開拓を後押しし、今後のマーケティングにも大いに役に立つといった流れのものである。
ではそれをオンラインサロン型にしたらどうなるだろうか。
ワイナリーがオンラインサロンをつくるのである。
もちろんワイナリーにそこまでの求心力が端からあるわけではないし、提供できるコンテンツも限られている。
さらにクラウドファンディングのようにお金を集めたり使うこともできない。
しかし逆にここではコミュニティメンバーがしたいことを募るなんてことができる。
西野亮廣さんであれば、それが最高のエンタメの創出としての美術館の建設なのかもしれないし、ワインであればおそらくこういった声が上がるだろう。
自分たちのワインを造りたい。ラベルデザインを造りたい。そこのワインをもっと発信するためのコンテンツを造りたいなど。
これはクラウドファンディングのように完成した体験の提供やモノを求めているわけではない。
収穫や仕込みの一日体験といったレベルではなく、もっと深くプロセス、未完でもいいから能動的に関わってみたいと思っている層が見つかるはずである。
そしてこの状態こそが、彼らは彼ら自身が予算のなかで好きにリターンを決めているという状態、つまりオンラインサロンのクラウドファンディング化なのである。
クラウドファンディングであれば設定されたリターンに魅力があるからお金を投じる。
オンラインサロンであればそのコミュニティ、場で何か創出でき、それがクラウドファンディングで言うところのリターンになるからお金を払ってでも入りたいと思う。
こういう考え方ができるのではないだろうか。
かくいう私は今日付けでSAKENOMIRAI(SAKEの未来)I研究所というオンラインサロンに参加してみた。
オンラインサロンは100あって100の違う在り方があると思う。
その1つをとりあえず見てみたいという出来心だ。
それに冒頭にも言ったように、オンラインサロン(クローズドで建設的なコミュニティであれば何でもいい)には憧れがあり、いつかコミュニティ運営といったところにも乗り出していきたいという思いはあるので、1つ酒と運営の勉強を兼ねてやってみようと思う。
ぜひ興味がある人は検討してください。
私もまだ薦められるような状態ではないですが、面白いと思いますよ。
これからもワインに関する記事をuploadしていきます! 面白かったよという方はぜひサポートしていただけると励みになりますのでよろしくお願いします。